2006 Fiscal Year Annual Research Report
英米文学における<知識の枠組み>としての<ジオグラフィ>
Project/Area Number |
17652027
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
宮本 陽一郎 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 教授 (70166205)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LAMBERT Raphael 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 講師 (10431660)
荒木 正純 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 教授 (80015883)
難波 雅紀 実践女子大学, 文学, 教授 (60228111)
中田 高氏 立命館大学, 文学部, 助教授 (30286695)
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Keywords | 知識史 / 知識の枠組み / 英米文学 / ジオグラフィ / マップ |
Research Abstract |
本年度は、前年度に続いて、<ジオグラフィ>を研究テーマとして活動を行った。ここで<ジオグラフィ>と呼ぶものは、単に地理あるいは地理学のことではなく、<地政学><地域性><見取図>などの多面的な意味概念を含んでいる。ことに、本年度は、<ジオグラフィ>のなかでも<マップ>をとりあげ、それが単なる <地図>だけではなく、人間が地球上で宇宙の中で占める位置を<知覚化>し、他者との位置関係で<系統化>し、全体の中で<概観化>するものであることを論じた。 I 研究例会 1. 4月1日(土):(1)山口敬雄「南北戦争前夜における自己境界-H・D・ソローの『ウォーキング』を読む」、(2)杉本裕代「教育と家庭小説-『広い、広い世界』とアメリカン・ライシーアム運動」 2.9月9日 (土):(1)福井崇史「『色』と『血』を超えて-ウィリアム・ディーン・ハウエルズの『至上の義務』と遺伝言説」、(2)三添篤郎「オーディオは来たけれど 1950年代合衆国ハイファイ文化論」、(3)中田崇「ラグタイムの20年-メディアとしての楽器と楽譜」 3. 3月31日 (土):(1)梅潭嘉偉「なぜ結末は不測なものとなるのか-"An Occurrence at Owl Creek Bridge"の語り」、(2)三添篤郎「男らしい聴き方 トランジスタ補聴器と『静かな世代』」、(3)宮本陽一郎 「ハエ男の館一冷戦の設計図」 II 国際コラボレーション 1.ウォルター・リム(シンガポール国立大学):エイミー・タンの中国 2.イーハブ・ハッサン(アメリカ合衆国ウィスコンシン大学):地図をめぐる考察 3.吉田恭子(在ブラウン大学):マシュー・フォンテン・モーリーの海図 III 刊行物 1.『知識の枠組み』12人分担著 2.『アメリカ文学評論』(特集:マップ)8人共著
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Research Products
(5 results)