2006 Fiscal Year Annual Research Report
テクスト解析と画像解析を用いた、中期ウェールズ語散文説話の口承性の研究
Project/Area Number |
17652030
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
森野 聡子 静岡大学, 情報学部, 教授 (90213040)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 文康 静岡大学, 情報学部, 教授 (40158217)
岡田 安功 静岡大学, 情報学部, 教授 (80283331)
堀内 裕晃 静岡大学, 情報学部, 教授 (40221569)
杉山 茂 静岡大学, 情報学部, 助教授 (60303525)
杉山 岳弘 静岡大学, 情報学部, 助教授 (70293595)
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Keywords | ウェールズ / マビノーギ / 口承性 / テクスト解析 / 画像解析 / oral history |
Research Abstract |
本年度は、中期ウェールズ語散文説話『マビノーギ』の口承性を検証するために、以下の二つのことを中心に行った。 まず平成18年6月22日から7月3日にかけて連合王国ウェールズ大学より中期ウェールズ文学の専門家であるDr Ian Hughesを招聘し、中世ウェールズ伝承に関する講演(東京および姫路)と、日本のウェールズ学・ケルト学・中世文学研究者との研究交流を行い、さらに、中期ウェールズ語説話の朗読をしてもらい、そのパフォーマンスをディジタル録画した。これは、口承伝承をもとに編纂されたと想定される『マビノーギ』と、最初から書かれたと考えられているテクストを選んで、その両方をウェールズ語のネイティブ・スピーカーが朗読することにより、パフォーマンスのレベルから特徴を抽出して、差異を測定することを目的としたものである。 次に、研究代表者は平成18年8月9日から9月6日にかけて、アイルランド共和国、ゴールウェイ大学で海外研修を行った。ゴールウェイ大学は、アイルランド西部の「ゲールタハト」と呼ばれるケルト語系少数言語文化研究の中心であり、口承伝承の保存と、筆記編纂された説話における口承性の問題について、長い研究蓄積を有する。今回、研究代表者は、そのようなアイルランドでの先行研究を調査するとともに、同大学の専任講師で、古ウェールズ語詩の専門家であるDr Graham Isaacから、詩文における口承性と筆記性に関する研究についても教示を受け、当該研究の参考とした。 研究代表者以外は、『マビノーギ』の英訳・日本語訳およびDr Ian Hughesによる朗読の映像を資料に、それぞれの役割担当に準じて文章解析・画像解析・背景調査を行った。
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Research Products
(1 results)