2005 Fiscal Year Annual Research Report
古代語名詞の<数>と文法現象との関係についての実証的研究
Project/Area Number |
17652045
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
高山 善行 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (90206897)
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Keywords | 文法 / 文法史 / 名詞 / 数 |
Research Abstract |
今年度は研究期間(平成17〜19年度)の最初の年度にあたる。今年度の研究の基本方針は、これから進めていく研究全体の見通しを立て、必要な設備等を整えることにある。この方針にしたがって、以下のような研究活動をおこなった。 1)文献収集 研究テーマに関連する文献、また研究に資すると思われる文献の収集、整理をおこなった。所属研究機関に備わっていないものについては、国立国語研究所図書館、国立国会図書館などに出張し、文献複写をおこなった。 2)情報収集 本研究テーマは、未開拓領域であるため、今後どのように開拓していけばよいか、さまざまな分野の研究者から情報を集める必要がある。そこで、研究打ち合わせ会議を開催し、現代語研究、方言研究、日本の古典文学研究、他言語の研究という各分野の研究者から有益な情報を得た。 3)基礎調査 1)2)の研究活動をもとに、名詞の<数>に関する基本調査をおこなった。ただし、見通しを立てるための調査であり、調査範囲は限定的である。資料として、『宇津保物語』『伊勢物語』を用いた。 本年度の研究実績の概要は以上である。当初の目標はほぼ達成できたと思われる。
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