2005 Fiscal Year Annual Research Report
近代手書き資料としての漱石自筆原稿の文字論的分析とその発展的研究
Project/Area Number |
17652046
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
佐藤 栄作 愛媛大学, 教育学部, 教授 (80211275)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渥見 秀夫 愛媛大学, 教育学部, 教授 (80259952)
|
Keywords | 国語学 / 国文学 / 文字 / 漱石 / 原稿 |
Research Abstract |
(1)漱石自筆資料の閲覧、収集 『それから』複製の入手。天理図書館所蔵『三四郎』『硝子戸の中』自筆原稿の複写入手、同図書館所蔵『道草』書きつぶし原稿の複写入手。近代文学館所蔵『漾虚集』校正刷(自筆書き入れ有り)の閲覧と転写。 (2)漱石手書き行為の分析とデータ化 『坊っちやん』自筆原稿の文字・表記情報入りデータ(検索可能テキスト)の作成、『心』自筆原稿(複製)、『道草』自筆原稿(複製)の分析。 (3)研究成果発表 ・9月11日、表記研究会(堺市大阪府立大学)での発表。発表題目「漱石自筆原稿の文字-『坊っちやん』と『心』-」。 ・9月30日、「国語辞書と出典本文のゆれ-『坊っちやん』の場合-」(「早稲田日本語研究」14)。 ・3月19日、『坊っちやん』100年記念シンポの開催と研究発表。題目は「文字・表記資料としての『坊っちやん』自筆原稿の意義」。 ・その他、講演「漱石の書簡と日本語」(9月18日愛媛県生涯学習センター、10,月2日愛媛県歴史文化博物館)、講演「100年目に読み直す『坊っちやん』(10月28日、30日、11月5日、愛媛大学ほか)、講演「自筆原稿でたどる漱石の作品」(2月18日、松山市男女共同参画推進センター)。「漢字と仮名-表記原理としての文字認識」(『文字表記を学ぶ人へ』世界思想社)を執筆・入稿したが未刊。
|
Research Products
(1 results)