2005 Fiscal Year Annual Research Report
認知不可「被害」をめぐる、紛争・危機マネージメントの研究
Project/Area Number |
17653010
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
水谷 暢 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (30066740)
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Keywords | 紛争処理 / 危機管理 / 危機マネージメント / 暗黙知 / 潜在意識 / 被害 |
Research Abstract |
(1)予定通り、これまで蒐集してきたものや、新に収録したシミュレーションビデオをアフレコ等、編集してDVD化し、研究目的の観点から、「認知可・不可・被害」とその「おもしろ解決法」を想像できるようなテロップを入れる等して、「Director MX2004」というソフトのLingoという言語で作成した。これは、webに載せるためでもあり、webに載せた際に検索サイトの自動検索ロボットに一切文字列を拾わせないようにするためでもある。 (2)他方、http://OvO---niigata-u.iobb.netというドメイン名を取得し、webサイトを立ち上げた。これには、Fedora Core(Linux OS)を入れ、ルーターを二段重ねにして、購入WindowsPC等のセキュリティーを確保し、telnet・ftp接続ポートは空けず、WinSCP接続ポートだけにした。そのweb上で、一部実験公開し、NPO法人化発起人予定者等で議論した。 また、歓心を惹くために、別に、取得した、http://--ovo--niigata-u.dyndns.orgの「:81」で、webカメラから日本海・佐渡の現在動画を上下左右に動かして見えるようにした。 (3)上記シミュレーションVTRにも関与された、故井上井上正三研究者の生の声を、日本初の大学ロースクール(立命館大学法職課程)といえる1967年の講義から、学部講義・九大最終講義、調停委員等からの聴取り、水谷暢との電話や対談(録音許可はすべて得ていた)の、再生し得たすべてをDVD13枚にした。「意識下暗黙知」前提の、教育・研究法や、「被害」概念自体の考え方の議論をもトレースできるが公開等について検討中である。 (4)今年度は、JR福知山線事故、耐震偽装、Livedoor・持株組合等、危機マネージメント・その背後の潜在危機が多数浮上し、認知不可被害だったものが一挙に表面化し、TV等で、その意識化浮上過程での認識変化が多数報道され、録画できた。鉄道模型やシミュレーションで、その表面的すぎるマスコミの背後を考えさせられる部分を蒐集できた。 (5)以上、一部実験web公開、一部特定者へのDVD・HD等による配布公開により、今後の問題点を聴取し、出張して研究協力者と議論するに至った。
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