2005 Fiscal Year Annual Research Report
リスク論とソーシャル・キャピタル論に関する法政策学的基礎研究
Project/Area Number |
17653015
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
小田川 大典 岡山大学, 法学部, 助教授 (60284056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 雅夫 岡山大学, 事務局, 副学長 (90033422)
谷 聖美 岡山大学, 法学部, 教授 (40127569)
河原 祐馬 岡山大学, 法学部, 教授 (50234109)
黒神 直純 岡山大学, 法学部, 教授 (80294396)
築島 尚 岡山大学, 法学部, 助教授 (60275005)
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Keywords | リスク社会論 / ソーシャル・キャピタル / 公権力 / 政治参加 / テロリズム / セキュリティ / 共和主義 / 崇高美学 |
Research Abstract |
1.リスク論とソーシャル・キャピタル論の接合の可能性の検討とその法政策学的インプリケーションの解明 研究代表者および研究分担者の専門分野が多岐に渡っていることを配慮し、数回の研究会とメーリングリストによって、各分野でのリスク論とソーシャル・キャピタル論に関する研究の現状についての情報交換を行なった。具体的な成果としては、研究分担者である岡田雅夫と谷聖美によって公共性の問題に関する論文が発表されたほか、本研究の前進でもある共同研究「新しい法学部像と政治学教育」の成果を踏まえた谷聖美の単著が刊行された。また、研究分担者である大森秀臣は、ソーシャル・キャピタル論と密接な関係にある共和主義法理論について研究を進めており、まもなく単著が刊行される予定である。 2.リスク論の法政策学的研究 研究分担者である河原祐馬、黒神直純、竹内真理、築島尚、成廣孝は、国際法学におけるテロ対策、国際政治学における民族問題、行政学における第三者安全認証機関の役割、比較政治学におけるセキュリティの政治といった各分野におけるリスク論の諸問題について個別的な研究を行なった。また、研究代表者である小田川は、リスク論の政治思想史的な意義を探るべく、18世紀以来の所謂「崇高」論について文献調査を行ない、また18世紀イギリス美学と19世紀大陸美学の専門家を招き、「崇高」論について研究会を開催した。
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