2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17653019
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
趙 来勲 神戸大学, 経済経営研究所, 助教授 (70261394)
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Keywords | グローバル化 / 国際基準 / 雇用 / 賃金 / 国際貿易 |
Research Abstract |
今年度は、本研究の基礎となる労働基準、雇用、賃金、国際資本移動、国際貿易などに係る事実・統計データを、経済学論文のCD-ROM及び各Working Papersシリーズの関連論文や購入予定図書から収集していた。 収集した事実・データを基に、理論的基礎モデルを確立中である。共同研究をスムースに行うため、電子ワイト・ボードを買うことになった。 確立中のモデルでは、労働基準の引き上げの通時的影響の分析をする。労働基準は一般の消費財あるいは生産要素と違って、耐久財のように持続的効果を有する。例えば、今の労働環境の改善は現在のみならず、労働者の将来の生産性にも貢献できることも考えられる。従って、コストがかかるにもかかわらず、時間を通じて利潤を最適化する企業にとっては、現時点から一定の労働基準を維持した方が有利になる可能性がある。さらに、政府は企業の産出に補助金を出すより、労働基準に補助した方が厚生福祉を上げることができる。現段階での我々の分析結果は、労働基準の低い発展途上国が特に一定の労働基準の維持そしてできるだけ補助した方が有利になる、ということである。
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