2005 Fiscal Year Annual Research Report
開放経済における枯渇性資源の最適管理-世代間衡平と資本移動
Project/Area Number |
17653022
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
奥村 隆平 名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (50106837)
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Keywords | 再生可能な枯渇性資源 / 自然資源のアメニティ・バリュー / 資本移動 / 環境保全 / 最適制御 / ハミルトニアン / 開放経済 |
Research Abstract |
本研究の目的は,国際マクロ動学のアプローチを枯渇性資源を含む開放経済に適用し,枯渇性資源の最適な管理,すなわち,持続的経済発展と世代間衡平を達成するためには,枯渇性資源に関してどのような政策が望ましいかについて研究することである。 アメニティ・バリューを持たない枯渇性資源の分析については,公刊予定の論文,OKUMURA Ryuhei and CAI Dapeng, "Sustainable Constant Consumption in a Semi-open Economy with Exhaustible Resources," forthcoming in The Japanese Economic Review, において,すでに行った。 本年の課題としては,空気や水,森林や湖沼のように国民にアメニティを与え,かつ,ある程度再生可能な自然資源を含む開放経済を想定し,そこにおける動学的に効率的な資源の利用方法を検討することであった。すなわち,最適経路の性質を調べ,閉鎖経済の場合と比較する。また,定常状態における資源存在量が,どのような要因によって決定されるかを研究し,自然資源保全の方策について検討することである。これについては,次の論文にまとめることができた。 OKUMURA Ryuhei and CAI Dapeng, "Environmental Amenities and the Conservation of Renewable Natural Resources in an Open Economy". 研究の内容は,日本国際経済学会中部部会(2005.6.11)において報告された。この論文は,現在,投稿中である。
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