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2006 Fiscal Year Annual Research Report

制度・政策の影響評価のためのマルチエージェント・シミュレーションモデルの開発

Research Project

Project/Area Number 17653025
Research InstitutionOtaru University of Commerce

Principal Investigator

江頭 進  小樽商科大学, 商学部, 助教授 (80292077)

Keywordsエージェントベース・モデル / 政策評価 / 産業立地 / 価値目的的
Research Abstract

本年度は,実際に政策評価シミュレーションをいくつか作成してその性質の分析をおこなった。第一に,京都大学の澤邉紀生助教授と共同で,産業クラスター形成にかんする進化ゲーム的モデルを作成し,実際の幼稚産業のテイクオフにおいて,経済的な目的達成型のエージェントだけではなく,政策的に配置された価値目的型のエージェントが重要な役割を果たすことを確認した。この成果は,‘The Knowledge Management Strategy and the Formation of Innovative Networks in Emerging Industries'というタイトルで,Joural of Evolutionary Economicsに掲載されることが決まっている。
第二に,他種の商品を生産する国家間の価格競争と関税同盟の形成プロセスを評価するためのシミュレーションモデルを作成した。この研究は,より一般的な政策評価シミュレータに載せるための試験も出るとして現在も検討されている。
第三に,既存の会計制度内での起こりうる創造的会計の性質と問題点を分析するためのシミュレーションを現在開発中である。これは,既には江頭によって研究されたシミュレーション分析の延長線上で開発されているものであり,創造的会計のみならず会計制度と企業行動の一般的分析に応用できると考えられている。現行の国際会計基準の統一主義,細目主義の問題点と,それに対する多基準化の効用を分析の最終目標としている。
本年度は,個別具体的な問題を検討するためのシミュレーション分析をおこなう一方,より一般的に政策評価ができるシミュレータの開発にも着手している。これが完成することにより広範な問題を取り扱うことができるようになると考えられる。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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