2006 Fiscal Year Annual Research Report
新製品開発における不確実性低減のためのFFE理論に関する研究
Project/Area Number |
17653032
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Research Institution | Hachinohe National College of Technology |
Principal Investigator |
井口 泰孝 八戸工業高等専門学校, 校長 (90005413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長平 彰夫 東北大学, 大学院工学研究科, 教授 (10323122)
佐藤 純 八戸工業高等専門学校, 総合化学科, 講師 (30413719)
渡部 順一 福島工業高等専門学校, コミュニケーション情報学科, 教授 (00342460)
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Keywords | 経営学 / 製品開発 / 不確実性 / イノベーション / FFE理論 / 八戸地域 / いわき地域 / 東北地域における新製品開発 |
Research Abstract |
八戸工業高等専門学校産業技術振興会59社・団体のうち、新製品開発を行っていると思われる企業42社、並びに福島工業高等専門学校協力会98社・団体のうち、72社の合計114社に対して、新製品開発における不確実性低減のためのFFE理論に関するアンケート調査について、「東北地域における新製品開発の現状と不確実性低減の手法」として行った。回答数は、八戸高専産業技術振興会が16社(回答率38.1%)、福島高専協力会が29社(回答率40。3%)となっている。また、回答を寄せた企業のなかからインタビュー調査を行った。結果として、新しい製品の開発を行っている企業、現在の製品の開発(改善)を行っての低減を行なうには、アイデアについては「顧客の要望、市場調査」、アイデアから開発に移る際のいる企業、及び製造工程の改善を行っている企業などが高い値を示した。また、顧客・市場については、顧客ニーズの理解とともに、価格対応が重要であるとの回答が多かった。 新製品開発を成功させるために(不確実性評価については「社内横断チームのアイデア評価」、「主要顧客のアイデア評価」、及び「これまでの技術の活用」、課題については「顧客・市場動向が分るかどうか」、手法については「顧客機能の把握(顧客ニーズ)」、及び高等教育機関の役割については「共同研究・受託研究」がそれぞれ高い値を示している。 これらの調査結果から、八戸地域、福島地域においては、不確実性の低減を行うためには、早期から顧客、特に主要顧客との連携が重要であるとの結論を得た。FFEとして、TRIZの活用やステージ/ゲートプロセスの活用を行っている企業も少なからず存在していた。 なお、いわき地域の特徴として化学産業が集積していることなどから、新製品開発を行うときに「自社固有の技術の深耕」、「これまでの技術の活用」など、八戸地域に比較してより技術志向が高いという結果も得られている。
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