2005 Fiscal Year Annual Research Report
意思決定バイアスのコントロールに重点を置いた起業家教育プログラムの開発
Project/Area Number |
17653033
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
寺石 雅英 群馬大学, 社会情報学部, 教授 (20217409)
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Keywords | 意思決定バイアス / 起業家教育 / 企業倒産 / ベンチャー企業 / 合理的意思決定 |
Research Abstract |
本研究は、(1)ベンチャー倒産の回避を目的とした起業家教育プログラムの開発、(2)経営チームや従業員のモティベーションの高揚を目的とした起業家教育プログラムの開発という、2つの目的を有しており、平成17年度は(1)に関する研究を実施した。具体的な実施結果は以下の通りである。 (1)意思決定プロセスに重点を置いた倒産経験者への聞き取り調査 倒産経験を有する起業家を対象として、意思決定プロセスに焦点を当てたインタビュー(いかなる選択肢に直面し、その時にどのような判断材料が存在したのか等)を行った。 (2)ベンチャー企業の倒産に関する公開情報の収集 過去の新聞・雑誌・書籍等から、ベンチャー企業の倒産の経緯に詳しい記事を収集した。 (3)ベンチャー倒産事例と意思決定バイアスとの関連付けならびに倒産に至るプロセスの類型化 調査・収集した倒産事例に、意思決定バイアスがどのような形で絡んでいるのかを綿密に分析するとともに、意思決定バイアスからベンチャー倒産に至るプロセスを類型化した。 (4)意思決定バイアスに起因するベンチャー倒産の回避策の考察 意思決定バイアスが、人間が合理的に意思決定しようとする努力の副産物である以上、それを完全に排除することは難しい。そこで、起業家が意思決定バイアスの影響をできる限り軽微なものに抑えるための方策、すなわちベンチャー倒産の回避策を検討した。 (5)倒産回避を目的とした起業家教育プログラムの開発 現在、上記の検討をベースとした「倒産回避を目的とした起業家教育プログラム」の開発の途上である。
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