2006 Fiscal Year Annual Research Report
ポピュラーカルチャーの映像資料作成と編集・教材化・公開にかかわる方法論研究
Project/Area Number |
17653046
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊藤 公雄 京都大学, 文学研究科, 教授 (00159865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨山 一郎 大阪大学, 文学部, 助教授 (50192662)
山中 浩司 大阪大学, 人間科学部, 助教授 (40230510)
川村 邦光 大阪大学, 文学部, 教授 (30214696)
牟田 和恵 大阪大学, 人間科学部, 教授 (80201804)
丹羽 美之 法政大学, 社会学部, 助教授 (00366824)
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Keywords | 社会学 / コンテンツ・アーカイブ / 民俗学 / 基礎法学 / 文化人類学 / 映像研究 / 教育方法論 / 文化研究 |
Research Abstract |
平成18年度は、前年度の作業を継続し、ポピュラーカルチャーの現場におもむき撮影(具体的には、日本および米国のミュージシャンへのインタビューやストリート文化などを対象に撮影を行った)を行い、それをもとに編集作業を実施した。その上で、制作された作品を学生に鑑賞させ、意見等を聴取する作業を行った。作業と並行する形で、4月29日、7月9日、10月1日、12月17日に、共同研究者を交えての研究会を開催した。 共同研究会と連動させる形で、11月4-5の両日には、大阪市立大学都市文化研究センターとの共催で、京都精華大学交流センターの協力のもとに、「ムービング・イメージと社会-映像社会学の可能性」と題する国際シンポジウムを開催した。このシンポジウムには、国内の映像社会学や映像人類学の研究者に加えて、複数の映像作家、日本および韓国の映像NPOグループや韓国の大学院生、フランスの大学院生など約70名が参加した。2日間にわたって行われたワークショップや討論会においては、それぞれの映像作品の上映と、上映作品をめぐる討論が行われるとともに、映像を用いた調査研究の技法、教育実践、教材作成の可能性、さらに映像のアーカイブの可能性など、映像社会学研究とその応用についての多面的な課題をめぐって熱心な討論が行われた。本シンポジウムは、本研究の中間総括的な意味をもつものであると同時に、国際的・国内的な映像社会学研究やポピュラーカルチャー研究の交流の場としても大きな意義をもつものであったと考えられる(この成果は『国際シンポジウム ムービング・イメージと社会-映像社会学の可能性報告要旨集』、全64頁としてまとめられている)。
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