2005 Fiscal Year Annual Research Report
難聴者・中途失聴者を対象とした対人コミュニケーション能力支援プログラムの開発
Project/Area Number |
17653057
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
長谷川 純 県立広島大学, 保健福祉学部, 助手 (20290554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相楽 多恵子 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (60336922)
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Keywords | 聴覚障害 / コミュニケーション能力 / 支援プログラム |
Research Abstract |
本研究は、難聴者・中途失聴者の対人コミュニケーション能力向上を支援するトレーニング・プログラムを開発し、その効果を検証することを目的とする。そのために、難聴者・中途失聴者が日常生活の中で経験する対人コミュニケーション上の困難についての実態調査を行ない、その結果にもとづいて、トレーニング・プログラムを開発・実施し、プログラムの参加者を対象に心理・社会的評価を行なうことによりプログラムの効果を検証する。 今年度は、実態調査のための予備調査、および、プログラム内容を検討するための資料の収集を行なった。予備調査では、難聴者・中途失聴者と面接して、聴覚障害をもつようになってから現在までの経過、現在および今までの生活でのさまざまな対人コミュニケーション(家族に対して・友人に対して・職場や学校の人に対して・その他、社会生活を送る中で会う人に対して)の場面で経験した困難についてなどを中心にインタビューし、そのデータをもとに対人コミュニケーション上の困難について抽出して分類整理を行なうことにより、本調査での質問内容を選定した。また、プログラム内容を検討するための資料として、心理療法や人材開発などの分野で行なわれている一般向けの対人コミュニケーション能力支援プログラムについて、文献検索、心理療法の専門家からの聞き取り、トレーニングの視察により情報を収集した。これらの資料と実態調査の本調査の結果をあわせて、本研究で用いるトレーニング・プログラムを作成する。
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