2005 Fiscal Year Annual Research Report
ポスト工業化社会における青年期教育の再編と社会化に関する日本・デンマーク比較研究
Project/Area Number |
17653102
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
豊泉 周治 群馬大学, 教育学部, 教授 (90188813)
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Keywords | 青年期 / 学校教育 / 職業教育 / ポスト工業化社会 / 社会化 / デンマーク:日本 |
Research Abstract |
デンマークにおける青年期教育の取り組みについて研究するため,平成17年9月に約3週間デンマークに滞在した。研究代表者にとって今回が初めてのデンマーク訪問であり,まずは研究全般の基盤づくりとして,高度な福祉国家として知られるデンマーク社会の現実にふれるため,約1週間,ボーゲンセの日欧交流学院に滞在した。同学院は,本研究で注目するデンマーク特有の学校制度である国民高等学校の一つであり,しかも日本人によって設立されたデンマークと日本の若者のための学校である。研究代表者は,日本人研修学生とともにデンマーク社会を学ぶための短期研修に参加し,当地の国民学校(小中学校),高等学校,老人ホーム等を見学し,福祉国家デンマークにおける教育と福祉の豊かな現実の一端にふれることができた。 その後,当初の予定通りロスキレに1週間,さらにコペンハーゲンに1週間滞在し,本研究の研究協力者であるソーアン・デュポン氏が所属するロスキレ大教育学部,およびデンマーク青年研究センターのあるデンマーク教育大学を訪問し,関係資料の収集に努めるとともに両大学の研究者へのインタビューを行った。特にロスキレ大では,デュポン氏の配慮で多くの研究者に会うことができた。デンマークの学校教育,職業教育の実情や課題について第一線の研究者から直接,説明を受け,次年度以降の研究の展開にとって大きな収穫となった。またデンマーク教育大では,青年研究センターの活動について種々の資料を得ることができた。 全体として本研究は緒に就いたばかりだが,ロスキレ大を根拠地として次年度以降の研究を展開するうえで,有意義なデンマーク滞在となった。日本の若者についての研究の方では新たな展開はなかったが、従来からの問題感心と研究を継続している。
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