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2006 Fiscal Year Annual Research Report

実技教科における教員と児童・生徒の危険予測・回避判断スキルを育むプログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 17653116
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

村越 真  静岡大学, 教育学部, 教授 (30210032)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 畑 俊明  静岡大学, 教育学部, 教授 (40005351)
今山 延洋  静岡大学, 教育学部, 教授 (30022213)
吉原 崇恵  静岡大学, 教育学部, 教授 (80022218)
新保 淳  静岡大学, 教育学部, 助教授 (30187570)
延原 尊美  静岡大学, 教育学部, 助教授 (30262843)
Keywords危険認知 / KYTシート / 傷害事故 / ひやりハット / 学校教育
Research Abstract

本研究では、実技教科における教員と児童・生徒の危険予測・回避判断スキルを育むプログラムの開発を目的として、実技教科での事故・ひやりハット事例の把握や、それを元にした危険予測・回避判断スキルの育成につながるKYTシートの開発を行い、さらにそれを学生に実施した結果について分析した。
まず、3つの学校を対象に傷害事故の実態収集と分析を行った。いずれも、全国的な傷害の状況と類似した傾向にあったが、学校独特の特徴も見られた。傷害事故の内容を収集・検討することで、現場で漠然と感じられていた事故の傾向や原因について、より明確に知ることができ、今後の対策を考える上で有効だったと思われる。教育実習生によるひやりハット事例の収集では、内容的に見ると傷害事故と連続したものが多く見られた。ひやりハット事例の収集と分析は、高い頻度では起こらない事故の事前発見・予防という点から有効なものだと考えられる。
KYTシートを使った危険の発見・評価の学生への試行では、状況の変化を勘案すべき潜在的な危険については見逃されやすいことが教科を問わず観察された。また、学年の比較や専門とする教科の比較から、教職での実技経験は、危険認知スキルにある程度プラスに影響していることも示唆された。
いずれの調査でも、教員および児童・生徒の危険に対する意識を高める上では有効であることが示唆されたが、実際の予測・回避判断スキルを高めるかどうかという点では、さらなる検討が必要であった。また、教員養成在籍の学生には、安全管理を行おうという意識はあっても、それを学習者と共有しようという意識が乏しい、安全教育においても危険列挙的なアプローチから抜けられていない等、安全教育に対する基本的な考え方にも問題があることが示唆された。実技教科において、リスクや安全教育に対する考え方も含めた根本的なカリキュラムづくりが必要だと考えられる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 野外活動場面における児童の危険認知の特徴2006

    • Author(s)
      村越 真
    • Journal Title

      体育学研究 51

      Pages: 275-285

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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