2005 Fiscal Year Annual Research Report
幼・小・中12か年にわたる一貫したキャリア発達支援教育カリキュラムの開発研究
Project/Area Number |
17653117
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
城 仁士 神戸大学, 発達科学部, 教授 (40145214)
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Keywords | キャリア発達支援 / 幼・小・中12か年 / キャリアサポーター情報システム / アカデミックサポーター / 学びの一覧表 / 7つの経験群 / 社会を創造する知性・人間性 / 自他の価値 |
Research Abstract |
本年度は以下の3点を実施した。 1)神戸大学発達科学部附属幼稚園、附属明石小学校、附属明石中学校およびカリキュラム開発研究センターの4研究組織の緊密な連携のもとで、我が国はじめてのキャリア発達支援のためめ12年一貫教育カリキュラムをの素案づくりを行った。 2)園児・児童生徒のキャリア発達を支援するサポーターを園・学校後援会、保護者、地域から幅広く募集し、キャリアサポーター情報システムに登録した。 3)同システムに発達科学部教員をアカデミックサポーターとして登録し、調べ学習等での専門的知識の提供を可能にした。 特に1)については、以下のような進捗状況である。 附属幼稚園では、幼小中12ヵ年を見通し、10の視点から整理した3〜5歳の新たな教育課程の作成に向けて、「学びの分析表」を作成した。この分析表は、平成14・16・17年度の実践における、子ども一人ひとりの「遊び・生活の中の学び」と、「学びの要因」を分析し、「学びにつながる行動」「遊び・生活の要素」「能力」他の項目に分けて整理したものである。 附属明石小学校では、「『社会を創造する子』の育成をめざした新しいカリキュラムの開発」を研究主題とし、「学びの一覧表」を基にカリキュラム全体を7つの経験群によって編成した。学ぶ意味や価値を社会との関わりの中に見いだし、社会をなぞったり社会に参加したり、社会を積極的に創造する子の育成をめざし、カリキュラムの全体構造を見直した。本年度は10月に研究協議会を開催した。 附属明石中学校では、本校園が目指す「社会を創造する知性・人間性を身に付けた子ども」の育成に向け、「自他の価値を感じて生きる〜キャリア発達支援カリキュラムの開発」という主題のもとで研究した。「キャリア」を「社会との関わりの中での生き方につながる経歴」と定義し、教科学習とキャリア総合学習によって全人的な教育を目指すものである。
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