2005 Fiscal Year Annual Research Report
分散データベースとバーチャルリアリティーを活用した4次元地球磁気圏システムの構築
Project/Area Number |
17654093
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
村田 健史 愛媛大学, 総合情報メディアセンター, 助教授 (20274342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 映善 愛媛大学, 総合情報メディアセンター, 助手 (20363244)
岡田 雅樹 国立極地研究所, 極域情報基盤センター, 助手 (40270425)
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Keywords | 地球電磁気 / 超高層物理 / 情報システム / データストレージ / インターネット高度化 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ネットワークを介して収集した人工衛星・地上観測データや計算機シミュレーションデータを3次元空間に時系列可視化し、さらにこれをバーチャルリアリティーシステム上で複数の研究者が協調的に遠隔体験・解析できるシステムの構築である。システムは、過去、申請者たちが構築してきたシステムであるSTARS(太陽地球系観測データ解析参照システム)とVEMS(仮想地球磁気圏システム)をベースとして開発する。 平成17年度においては、これら2つのシステムを元に、STARSおよびVEMSの融合を行った。まず、観測データおよび計算機シミュレーションデータの共通ディレクトリデータベースを作成し、ユーザが(アクセス許可がある)任意のデータにアクセスをしてデータをダウンロードできる拡張型STARSを実現した。 このシステムには、近年注目されているネットワークデータベース技術であるXML Web Serviceを用いた。さらに、ダウンロードしたデータをVEMSに引渡し、VEMS上で3次元時系列可視化する拡張VEMSを構築した。さらに、このシステムへのパラメータ設定を行うWebページとプログラムを作成した。これにより、任意の期間の任意のデータを4次元時空間に可視化することができた。 一方、並行して、本システムを可視化型バーチャルリアリティーシステム上で利用するシステムの開発を行った。可視化型バーチャルリアリティーシステムとしては、申請者らが属する愛媛大学総合情報メディアセンターのCyber Media Spaceに設置した(大学予算による)。動作確認を行ったところ、本システムの応用として、ネットワークを介してシミュレーションデータを準リアルタイムで可視化する実験を、Super Computer 2005(アメリカ・シアトル)において行った。 その結果、シミュレーション計算後、1分以内において本システム上にGlobal MHDシミュレーション結果を可視化することに成功した。
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Research Products
(5 results)