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2005 Fiscal Year Annual Research Report

サイズ制御エンドサイトーシス:ドラッグデリバリーの新戦略をめざして

Research Project

Project/Area Number 17655078
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

青山 安宏  京都大学, 工学研究科, 教授 (00038093)

Keywords細胞取り込み / 薬物運搬 / セラソーム / 融合(fusion) / siRNA / ゾレドロネート / アポトーシス / エンドサイトーシス
Research Abstract

単細胞取り込みの基本過程であるエンドサイトーシスに適したウイルスサイズ(30-100nm)への制御を基盤とする薬物等の運搬系の開発を目標とし、以下の成果を得た。
1.セラミックコーティングによる融合抑制:カチオン性のリポソーム(脂質の2分子膜集合体)は核酸(DNAやRNA)の運搬に頻繁に利用されるが、大きな欠点は核酸との相互作用により融合(fusion)し、遺伝子運搬体としては不適な巨大な複合体を形成することである。これを避けるために表面をセラミック(シリカ)被覆で強化したリポソーム(セラソーム)を用いる遺伝子運搬を検討した。セラソームがDNA(プラスミドDNA)やsiRNAとの相互作用において融合せず、従って元のウイルスサイズ(60-70nm)を維持した優れたキャリアであるとともに、毒性も極めて軽微であることが判明した。ただし、高濃度のプラスミドDNAを用いるとセラソームの架橋が起こる。siRNAの場合はこのようなことはなく、したがって、セラソームはsiRNAの運搬体としてはin vivoへの応用が期待できるが、プラスミドDNAのin vivoへの応用には更なる工夫が必要であることが判明した。
2.糖クラスター/リン酸相互作用を利用した薬物運搬系のサイズ制御:ゾレドロネートと呼ばれるビスリン酸化合物はアポトーシスを誘起し、乳癌や骨そそう症の治療薬として使われる。アニオン性であるために単独での細胞透過性は良好ではない。このものは大環状の糖クラスター化合物と強く錯化し、10-50nmサイズの複合体を与え、許容のエンドサイトーシスにより効率よく細胞に取り込まれることを見いだした。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Cerasome as an Infusible, Cell-Friendly, and Serum-Compatible Transfection Agent in a Viral Size2006

    • Author(s)
      K.Matsui, S.Sando, T.Sera, Y.Aoyama, Y.Sasaki, T.Komastu, T.Terashima, J.Kikuchi
    • Journal Title

      J.Am.Chem.Soc. 128・10

      Pages: 3114-3115

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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