2006 Fiscal Year Annual Research Report
機能性色素を用いた低温保証表示材の開発に関する研究
Project/Area Number |
17655089
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
中澄 博行 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (00109878)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 繁幸 大阪府立大学, 工学研究科, 助教授 (40275277)
兵藤 豊 大阪府立大学, 工学研究科, 助手 (40360044)
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Keywords | 機能性色素 / 品質管理システム / ロイコ色素 / 不可逆反応 / 温度保証表示材 |
Research Abstract |
低温維持を保証する温度表示保証材の革新的な技術の確立をめざして、温度上昇により不可逆的に発色する示温表示材を機能性色素、顕色材等の機能性材料を用いて開発を行い、以下の結果が得られている。 1)前年度明らかにしたロイコ色素であるクリスタルバイオレットラクト成分と固体酸成分の顕色材成分からなる2成分系温度保証表示材の表示温度以下での着色を抑制する方法を検討し、発色材成分のコアの中性担体をトリエチルアミンで1時間処理することでこの着色を抑制できることを見出した。 2)固体塩基を用いた顕色材成分とフェノールフタレインを発色材成分とする温度保証表示材は、水を両成分のコーティング材とすることで、2℃で赤紫色に発色し、その後20℃に温度を下げても良好な発色状態を維持する温度表示保証材となることを見出した。 3)クリスタルバイオレットラクト担持フェライトと2-(トリフルオロメチル)フェニルエチルアルコールをコーティングしたシリカゲルを混合させた混合粉体は、-1.5〜-0.5℃で発色する良好な、温度表示保証材になることを見出した。 4)良好な温度保証表示材とするためには、クリスタルバイオレットラクトは中性担体に対して0.05〜0.25wt/wt、コーティング剤は、ロイコ色素担持中性担体に対して1.5〜4wt/wt、固体酸に対しては0.2〜4wt/wt用いることが必要であり、それぞれの構成成分により最適化が図れることが分かった。
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Research Products
(1 results)