2005 Fiscal Year Annual Research Report
全角運動量が制御されたモノサイクル域光渦パルスによる新規非線形光学の開拓
Project/Area Number |
17656020
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
森田 隆二 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30222350)
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Keywords | 光渦 / ラゲールガウシアンビーム / グイ位相 / モノサイクル域光パルス / 超広帯域コヒーレント光波 / フィードバック位相補償 / スペクトル干渉 / フォトニック結晶ファイバー |
Research Abstract |
本年度は、光渦発生ならびにサイクル域光パルスに関する以下の成果を得た。 1.2次元空間位相変調器を用いて、0次光を分離しやすいホログラムを生成することにより、トポロジカルチャージが100といった大きな場合でもクリーンな光渦(ラゲールガウシアンビーム)の発生に成功した。この方法は、光渦を用いた応用研究に重要な要素技術となる。 2.光渦(ラゲールガウシアンビーム)に非対称欠陥を導入することにより、トポロジカル位相の一種である、集光時のグイ位相シフトを観測する手法を開発した。この手法は、従来の干渉による手法とは異なり、簡便にグイ位相シフトを求めることができる。 3.偏光の特異性を持つ偏光渦から、位相の特異性を有する光渦への変換を行う素子の提案を行った。また、実際に光弾性効果を用いた偏光渦からの光渦の発生実験を行い、成功した。 4.微細構造ファイバーであるフォトニック結晶ファイバー中にフェムト秒光パルスを伝播させることにより、480-1000nm超広帯域スペクトルを発生させ、変形スペクトル干渉位相電場再生システム、フィードバック位相補償システムを組み合わせたフィードバック位相補償を行い、フォトニック結晶ファイバーからでは世界最短の4.9fsの高繰り返し光パルスの発生に成功した。このパルスは、サイクル域光渦発生の光源となるものである。
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Research Products
(5 results)