2006 Fiscal Year Annual Research Report
全角運動量が制御されたモノサイクル域光渦パルスによる新規非線形光学の開拓
Project/Area Number |
17656020
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
森田 隆二 北海道大学, 大学院工学研究科, 教授 (30222350)
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Keywords | 光渦 / ラゲールガウシアンビーム / グイ位相 / モノサイクル域光パルス / 空間チャープ / 周波数分解光ゲート法 / スペクトル干渉 / 光渦相互作用 |
Research Abstract |
本年度は、光渦発生ならびにサイクル域光パルスに関する以下の成果を得た。 1.チタニウムナファイアレーザー発振器からの〜50fsの光パルスを、2次元空間位相変調器により作製したホログラムに入射、回折させることにより、〜50fsの光渦パルスを発生させた。この発生した光渦パルスの空間分解スペクトルを測定し、空間チャープを評価した。その結果、〜50fs程度の光パルスでは、空間チャープが無視できるほど小さいことを明らかにした。 2.〜50fsのエルミートガウシアンビームパルスを参照光とし、これを被測定対象である〜50 fs光渦(ラゲールガウシアン)ビーム内で集光・走査することにより、空間分解された相互相関周波数分解ゲート信号を測定し、光渦パルスの時空間特性を定量的に評価した。この結果は光渦パルスを用いた分光測定などの応用の際、重要となる。 3.光渦に非対称欠陥を導入することにより、トポロジカル位相の一種であるグイ位相の、集光にともなうシフトを直接観測する手法を開発した。この手法は、従来の干渉による手法とは異なり、簡便に光渦の本質的物理量であるグイ位相を求めることができる。 4.断面内に、2つの光渦が存在するようなビームを発生させ、その空間発展を観測した。ビーム焦点付近で通常の渦運動と異なる新たな振る舞いを発見した。現在、そのメカニズムの解明を進めている。
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Research Products
(3 results)