2005 Fiscal Year Annual Research Report
フレミングの法則を応用した高周波振動研磨工具の開発
Project/Area Number |
17656047
|
Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
進村 武男 宇都宮大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30008049)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 ひとみ 宇都宮大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40282595)
|
Keywords | 振動研磨工具 / 微細管内面 / 希土類磁石 / 高周波振動 / 鏡面仕上げ / 変動磁場 |
Research Abstract |
毛細管(内径1mm以下,長さ100〜200mm)の内面,あるいは,スリットの幅0.1〜1mm,長さ10〜30mmの櫛歯状スリットの内面を鏡面に仕上げる社会ニーズは多い.最近の精密部品の微細化・複雑化に伴い,この種の加工技術に対する問い合わせが頻繁にあるが,従来の研磨技術では実現不可能であるため,より良い回答ができないままでいる. そこで本研究は,電流が流れる導線に磁場が作用するとフレミングの左手の法則に従う電磁力が発生することに着目し,このフレミング則に従う電磁力を加工力とした新しい精密微細研磨技術を創出し,世界的に新しい精密微細加工技術として完成させることを目的として研究開発を実施した. 17年度の研究で得られた成果は下記の通りである. (1)微細研磨技術にフレミング則を適用した研究は世界的に皆無であり,新たな微細精密加工技術を提案することができた. (2)すなわち,導線に電流を通電して磁場を作用させることによって微細加工に必要な電磁力(加工力)の発生を原理とする新しい微細加工技術を提案し,加工装置を製作して,その実現性を実験により確認した. (3)導線(工具)は板状であっても良く,電流密度の許容範囲において細くできるため,微細部分の見えない,狭い部位の精密微細加工が可能となる新技術になり得ることを確かめた. (4)本研究に関連する特許出願を行った(特願2005-288894). (5)2006年度精密工学会春季大会学術講演会で研究の成果を発表した.
|