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2006 Fiscal Year Annual Research Report

製品の形状試作モデルと内部画像の処理によるユーザビリティ評価技術の構築

Research Project

Project/Area Number 17656056
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

村上 存  東京大学, 大学院工学系研究科, 教授 (20212251)

Keywords内部動画解析法 / ユーザビリティ / 機能モックアップ / 光造形 / ラピッド・プロトタイピング / ユーザテスト / インタフェース / 機能シミュレーション
Research Abstract

本研究では、光造形法などのラピッド・プロトタイピングで造形した携帯電話などの製品の形状試作モデルの内部に小型カメラを挿入し、ユーザによる使用シミュレーション時のモデル内側の動画像をリアルタイム処理することにより、ボタン、スライダ、ダイヤル、タッチパッドなどさまざまな入力操作の模擬処理と、ユーザによる機器の持ち方や持ち替えタイミングなどの使用状態の計測を、各種センサや回路などのハードウェアを用いず自動的に行なうアプローチ(内部動画解析法)を考案した。内部動画解析法によって、さまざまな入力操作や製品の種類について使いやすさを評価する技術を構築することが、本研究の目的である。平成18年度は、以下の研究成果を得た。
(1)小型魚眼CCDカメラ、パーソナルコンピュータなどを用いて、モデル内部にカメラを挿入し内部の動画像からユーザビリティの元となるさまざまなデータをリアルタイムに取得する環境、装置を実装した。
(2)携帯機器において主として親指のみで操作することを想定した、五十音表の子音と母音の組合せを扇形配列のキーで入力する日本語入力方式を発想し、上記で実装した装置、環境を用いて評価を行なった。その結果を、通常の携帯電話で用いられている日本語入力方式と定量的に比較し、設計の上流段階で発想の有効性を定量的に評価しうることを確認した。
(3)以上の成果で、手指の動きに関するデータの取得はできるが、ユーザピリティの大きな要因の一つである操作時の力(ユーザが製品に適用する力)の計測はできない。そこで、内部動画解析法を発展させて力の計測を行なう可能性を検討した。その結果、光造形法による透明筐体と内部カメラを用いた、光弾性解析の応用や応力発光材料を混入した樹脂による造形などの可能性を着想し、それに関する基本的実験、フィージビリティの確認を行なった。

  • Research Products

    (7 results)

All 2007 2006

All Journal Article (6 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 光造形モックアップと内部カメラによるインタフェース機能模擬およびユーザビリティ・データ自動計測2007

    • Author(s)
      村上存, 中野道樹
    • Journal Title

      日本機械学会論文集(C編) 73・727

      Pages: 927-934

  • [Journal Article] Stereolithography Mock-up with Internal Camera for Automatic Usability Data Acquisition and Functional Simulation2006

    • Author(s)
      Tamotsu Murakami, Michiki Nakano
    • Journal Title

      Proc. of ASME Design Automation Conference (CD-ROM)

      Pages: 1-10

  • [Journal Article] 光造形モックアップによる製品ユーザビリティ自動計測およびインタフェース機能模擬2006

    • Author(s)
      村上存, 中野道樹
    • Journal Title

      日本機械学会第16回設計工学・システム部門講演会講演論文集

      Pages: 142-145

  • [Journal Article] 光造形モックアップによる入力インタフェース機能模擬およびユーザビリティ自動計測2006

    • Author(s)
      村上存, 中野道樹
    • Journal Title

      ヒューマンインタフェースシンポジウム2006論文集

      Pages: 429-432

  • [Journal Article] ヒューマンウェアとプロトタイピング(基調講演)2006

    • Author(s)
      村上存
    • Journal Title

      日本機械学会2006年度年次大会講演資料集 Vol.8

      Pages: 445-446

  • [Journal Article] 光造形モックアップと内部カメラを用いたユーザビリティ・データの自動計測2006

    • Author(s)
      村上存, 中野道樹
    • Journal Title

      日本設計工学会2006年度春季研究発表講演会

      Pages: 119-122

  • [Book] 形を実体化する-ラピッドプロトタイピング(日本機械学会(編),福田収一(責任編集))(HCDハンドブック-人間中心設計-)2006

    • Author(s)
      村上存
    • Total Pages
      187-203
    • Publisher
      丸善

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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