2005 Fiscal Year Annual Research Report
ターボ形気液二相流ポンプによるマイクロバブルの安定大容量大規模生成
Project/Area Number |
17656067
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
古川 明徳 九州大学, 大学院工学研究院, 教授 (30112410)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 聡 九州大学, 大学院工学研究院, 助教授 (50304738)
高原 久定 九州大学, 大学院工学研究院, 助手 (40037875)
|
Keywords | 流体工学 / マイクロバブル / ターボポンプ / 気液二相流 |
Research Abstract |
マイクロバブルやナノバブルは,水質汚濁に対する環境浄化,船舶における摩擦抵抗の低減,生体内での有効利用など,積極的に採用される傾向にある.これらへの応用を視野に入れたマイクロバブル生成方法は比較的多く検討されているが,大量の水処理等で必要となる同時多量で大規模なマイクロバブル生成に関しては有効な実用案はない.そこで本研究では,低コストでかつ高効率大容量マイクロバブル発生装置として多翼ターボポンプの利用を提案し,均質でかつ大容量のマイクロバブル生成が可能なターボポンプの設計指針の確立を目的とする.大容量マイクロバブル発生装置としてのターボポンプの開発に対しては,まずはその高気液混合比での揚水性能の確保が重要である.そこで本年度は,この高気液二相流性能化へ向けて,1.二重回転翼列羽根車の形状が気液二相流下の揚水性能に与える影響,2.二重回転翼列羽根車と静翼・ボリュートとの適合性に関する実験調査を行った. 1.二重回転翼列羽根車の相似則に関する研究 まず,幾何学的形状に関する相似性の観点から,羽根形状を変えずに羽根車外径及び羽根高さのみを変化した場合の気液二相流性能および壁面静圧分布を調査した.また,羽根車回転数が揚水性能および気液二相流動様相に及ぼす影響についても調査した. 2.二重回転翼列羽根車と静翼・ボリュートとのマッチングに関する研究 羽根車下流に静止翼列およびダブルボリュートを設置した場合の,気液二相流性能の向上の可能性を調査した. 以上の調査により,高翼化が気相による翼間流路の閉塞緩和に効果的であること,静止翼列設置による羽根車内気体滞留域の伸張抑制が二相流性能を確保する上で有効であることが判明した.
|
Research Products
(1 results)