2005 Fiscal Year Annual Research Report
超高速ワイヤレスアクセスを提供するシームレス光無線ネットワーク
Project/Area Number |
17656125
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
塚本 勝俊 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10207342)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小牧 省三 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10243164)
三瓶 政一 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50252599)
宮本 伸一 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50252614)
東野 武史 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (20419469)
|
Keywords | 空間並列伝送 / 強度分布変調方式 / 無線ハイウェイ / 空間多重光無線通信 / 光無線エントランス / 光ファイバ無線 / 室内光中継 / RoFSO |
Research Abstract |
本研究では,電波を含む種々の高速無線サービスを利用者に提供するため,光無線エントランスネットワークとアクセスリンクから構成される超高速シームレス光無線ネットワークの実現を目指し,光空間信号処理を用いた光空間分布変調・多重方式,適応的にトポロジーが変化する光無線エントランスネットワーク,電波をそのまま閉じこめて転送する無線空間並列転送(RoFSO:Radio on Free Space Optics)について検討している. 今年度は,光空間信号処理を用いる伝送速度高速化技術として,空間並列伝送/強度分布変調方式を提案した.本方式では,送信機が装備する複数の光源により形成される強度分布を用いて情報を伝送し,複数の光検波器を装備する受信機にて受信される受信光電力分布が既知のどの分布に近いかを最尤判定することで情報を受信する.提案方式においては,各光源から空間的に並列して放射される送信光を重ね合わせて形成される強度分布を用いて情報を伝送するため,送受信機の小型化・省電力化が期待できる.さらに個々の光源の送信光電力に違いを持たせることで更なる伝送特性改善が得られることを明らかにした.また,カオス符号を用いた空間光多重方式を提案し,拡散光源配下の端末において,その配置場所を端末自身が知ることなく多重信号の分割を可能とする2次元符号分割多重方式により伝送特性改善が得られることを明らかにした. 光無線エントランスネットワークにおけるRoFSOリンクによる光無線中継システムでは,アクセスポイントと端末間の平均的な距離が減少し,送信電力の低減効果と無線の周波数利用効率の改善効果を示した.さらに,光ファイバ無線リンクと直接光スイッチング符号分割多重方式を用いるルーティング方式では,無線周波数変換が同時に行われることを利用し,無線装置の低周波数化に寄与することを示した.
|
Research Products
(6 results)