2005 Fiscal Year Annual Research Report
エージェント機能センサネットワークを用いたホームネットワークの研究
Project/Area Number |
17656136
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Research Institution | Hachinohe National College of Technology |
Principal Investigator |
久慈 憲夫 八戸工業高等専門学校, 電気情報工学科, 教授 (80369909)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
釜谷 博行 八戸工業高等専門学校, 電気情報工学科, 助教授 (70224657)
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Keywords | 生活リズム / 組込用デバイス / 機器制御 / 遠隔制御 / 距離計測 / 三角測量 / マルチホップ通信 / 学習 |
Research Abstract |
高齢化社会に向けた利便性の高い生活環境を提供するため、下記の観点からホームネットワークの研究を進めた。 ・プロトタイプシステムの構築 遠隔地から家庭内の生活リズムをモニタし、異常を検出するプロトタイプシステムを開発した。光センサ、加速度センサ、温度センサを搭載した市販センサノードを家庭内に配置することにより、暖房、照明、ドアの開閉、等の生活リズムが遠隔モニタできることを示した。更に、センサノード間の無線通信距離を延長するため、マルチホップ通信のプログラムを開発し、4ノードまでの動作確認を行った。また、組込用デバイスXPORTとH8マイコンから成る低価格WEBサーバを開発し、遠隔地からセンサノードによる家庭内の機器制御が可能なことを確認した。 ・実環境とのインタフェース 高齢者の生活支援の観点から、人物にセンサを取り付け、位置の追跡を行う方法を検討した。そのため、超音波と電波の受信到達時間の差を利用して距離を計測する方式のセンサを導入した。三角測量による位置計測を行った結果、数センチメールの精度で位置が特定できることを確認した。安否確認のアルゴリズムとしては、生活リズムの項目毎の変化回数とデューティ比を特徴値として抽出し、異常を自動認識する方法の基礎検討を行った。更に、耐水容器にセンサを入れ環境をモニタする実験も行い、水槽やトイレなどの水回り環境でも計測が可能なことを確認した。 ・学習によるセンサノードの自律動作化 環境モニタ情報に基き機器制御を最適化する学習システムの検討を行った。実システム上での動作のためには、連続状態空間をどのように表現するのか、また、非マルコフ環境へいかに対応するのかという2つの大きな問題がある。前者については線形関数近似手法を適用することで、後者については階層型システムを導入することで、それぞれの問題の解決方法に関する基礎的検討を行った。
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Research Products
(9 results)