2007 Fiscal Year Annual Research Report
エージェント機能センサネットワークを用いたホームネットワークの研究
Project/Area Number |
17656136
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Research Institution | Hachinohe National College of Technology |
Principal Investigator |
久慈 憲夫 Hachinohe National College of Technology, 電気情報工学科, 教授 (80369909)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
釜谷 博行 独立行政法人国立高等専門学校機構八戸工業高等専門学校, 電気情報工学科, 准教授 (70224657)
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Keywords | センサネットワーク / コードレス化 / 高齢者の見守り / 生活リズム / 遠隔制御 / データベース / 視覚障害者 / 家庭内医療 |
Research Abstract |
センサネットワークによる家庭生活の安全の実現をめざし、これまで検討した要素技術を結合し、下記の観点からホームネットワークの研究を進めた。 ・エージェント機能センサノードの実現 PICマイコン、無線モジュール、センサを一体化したエージェント機能センサノードを低価格部品(1ノード1万円以下)を使用して構成・試作した。実現した機能は、センサによる環境の計測、遠隔地からの家庭内機器の機器制御、他センサと協調した自律的な環境制御の機能、等である。消費電力やデータ転送速度等の評価を行い、24時間の電池保持時間、115kbpsの転送速度を確認した。市販センサノードNi3との相互通信実験を試み、通信実験に成功したことから、低コスト化を達成できる見通しを得た。現在、各センサノードが協調して働くソフトウェアを開発中である。 ・家庭内医療への応用システムの検討 前年度開発のセンサネットワークによる患者コードレスモニタの表示ツールをBASICを用いて開発した。これにより、実環境でのコードレス化の評価が可能になった。本ツールは、ICTフェスタ青森にて展示実演デモを行った。また、視覚障害者の安全の観点から、RFIDと方位センサを用いた人物の移動状態の無線モニタ法を検討した。システムの試作を行った結果、駅プラットホームの点字ブロックに代わる安全誘導システムとして、センサネットワークの新しい応用展開の見通しを得た。 ・高齢者見守りシステムの実環境評価 既に開発したセンサネットワークによる高齢者の見守りシステムを実際の老人家庭に配置し、家庭環境の明るさ・騒音・温度などをインタネットにより遠隔計測する評価を行った。起床時間、就寝時間などの生活リズムを抽出することで、安否確認に有効であることを実証した。これらのデータは高齢者の健康情報を含んでいることから、健康管理システムへと展開を検討中である。
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Research Products
(8 results)