2006 Fiscal Year Annual Research Report
プレストレストコンクリート橋梁の劣化シュミレータの開発
Project/Area Number |
17656140
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
睦好 宏史 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (60134334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧 剛史 埼玉大学, 理工学研究科, 助教授 (60292645)
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Keywords | PC部材 / グラウト / 劣化シミュレータ / 腐食 / 耐久性 / コンクリート橋梁 / 劣化推定 |
Research Abstract |
本研究は,PC部材の電食実験結果と経年劣化した実PC橋の鋼材腐食状況を詳細に比較検討して,その相関を明らかにして,数十年経た既設PC橋梁の鋼材腐食による劣化度を,室内におけるPC部材の電食実験によって,短期間に精度よくシュミレートする手法を開発すること,ならびに既設PC橋の今後の経年劣化度を推定する手法を確立することである.本年度の研究実績は以下のようである. 1)本実験手法によれば,シース表面積に対する電流密度557μA/cm2で3週間の通電を行ったとき,東京湾の飛沫帯に建設されたPC橋梁の18年間供用された場合とほぼ同じであると推定される. 2)ボステンPC橋梁の塩害による劣化過程を,数値的に計算できる手法を提案した.すなわち,潜伏期,シースの発錆とそれによる膨張,コンクリートのひび割れ,塩分浸透の加速,PC鋼材の発錆,錆による断面積減少,耐力の低下にいたる過程をある程度数値的にシュミレートすることができた. 3)上記の手法を実コンクリート橋梁に適用するために,現在の健全度の評価手法の開発,現在の健全度から経年による劣化の推定をマルコフモデルを修正して新たに開発した. 4)上記で開発した劣化推定手法と実際との比較は今回はできなかったが,ある程度,現在のコンクリート橋梁の健全度から,経年劣化を推定し,補修,補強の是非,架け替えなどをLCC(Life Cycle Cost)に基づいた考え方を提案することができた.
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Research Products
(4 results)