2006 Fiscal Year Annual Research Report
震災時における個人交通需要の変動メカニズムのパラダイム構築に関する研究
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17656160
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
崔 宰英 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 講師 (80332550)
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Keywords | 地震 / 交通需要管理 / 交通需要 / パーソントリップ / 変動メカニズム / 帰宅トリップ / レスポンストリップ / 時間変動 |
Research Abstract |
平成18年度では、平成17年度で類型化された個人交通需要の反応「交通需要変動の3要素」(不動トリップ、遅れ浮動トリップ、早め浮動トリップ)が、「どのように変動するのか」を、諸要因(個人属性、社会的なアクティビティの相違、地震発生時の交通状況、パース・ディペンデント、トリップのアクセシビリティとモビリティ、情報性など)ごとの変動特性から分析すると共に、「それを規定する諸要因」を分析した。また、交通需要の変動特性を、周期性、復帰性、ピーク性、類似性などにも着目し分析を行った。 分析結果は、別紙の研究発表論文でも発表されているように、統計的な分析精度の低いものの、これらの特性について確認された。また、その分析精度を高める工夫を行ったが望ましい結果は得ていない。さらに、次年度に引き続きその工夫を行い、その結果を総合的に判断し次年度の早い段階で、学会への発表を向けた最終調整を図る。 一方、これらの分析成果の一部として、地震発生時に置かれた交通状況の相違によるレスポンスの違い、とりわけパース・ディペンデントによるレスポンス特性を、ノンパラメトリック統計とパラメトリック統計の両面から確認され、査読論文として発表し、客観的な評価を得た。
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