2006 Fiscal Year Annual Research Report
新潟地域を念頭においた砂質地盤上のRC造建物の耐震診断と補強法に関する研究
Project/Area Number |
17656174
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
加藤 大介 新潟大学, 自然科学系, 教授 (90169508)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 友紀子 新潟大学, 自然科学系, 講師 (20313504)
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Keywords | RC造 / 耐震診断 / 地震被害 |
Research Abstract |
新潟県中越地震において被災した建物の被害と耐震性能の関係を耐震診断基準により検討してきた結果、耐震性能の不足により被害を受けたことがわかった。しかし、耐震診断基準は安全側に評価しており、十分に耐震性能と被害の関係を把握できていない。耐震性能と被害の関係をより詳しく把握する為に、応答解析を実施した。また、RC造建物の耐震性能を評価する他の手法として、日本建築学会より「鉄筋コンクリート造建物の耐震性能評価指針(案)」が提案されているが、本指針は妥当性について十分な検証がされていない為、被災建物について本指針を適用して妥当性を検討した。 耐震性能と実被害の関係を把握する為に、応答解析で地震時の挙動と被害との関係を検討した。日本建築学会の鉄筋コンクリート造建物の耐震性能評価指針(案)・同解説に沿って被害を受けた建物の耐震性能を評価した。実被害との対応を検討することで、性能評価指針の妥当性を検証した。 新潟県中越地震で被災した学校建物の耐震性能と実被害の関係を把握するために検討を行った結果、解析による応答変形と実被害は概ね対応していた。耐震性能残存率は実被害を概ね妥当に評価できた。 新潟県中越地震時に強震記録が観測された観測点周辺の建物被害と地震動との相関についても検討した。これまでの過去の被害地震と同様に、最大加速度や計測震度より固有周期1-2秒での平均速度応答がより高い相関を示すことが明らかになった。
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Research Products
(3 results)