2005 Fiscal Year Annual Research Report
単位水量の管理に基づいたコンクリートの性能推定に関する研究
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17656177
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
佐藤 嘉昭 大分大学, 工学部, 教授 (30038111)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清原 千鶴 大分大学, 工学部, 助手 (00284787)
大谷 俊浩 大分大学, 工学部, 助手 (00315318)
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Keywords | レディーミクストコンクリート / 単位水量 / エアメータ法 / 圧縮強度 / ヤング係数 / 乾燥収縮ひずみ |
Research Abstract |
本研究では,コンクリートの製造から管理まで一貫した品質管理体制を構築することを目的として,単位水量の管理のみならず施工管理にまで反映が可能なデータの取得・保存を行うため,単位水量管理プログラムを開発することを目的とし,本年度においては,プログラムの開発に必要な生コン工場の単位水量調査ならびにコンクリートの設計段階に必要な性能に関係するデータの蓄積を行った。 (1)開発した単位水量管理プログラムの見直し 収集した実験データを基に単位水量管理プログラムのチェックおよび見直しを行った。 (2)大分県内の主要な生コン工場について、単位水量の管理データを収集 本調査では,大分県内の8つの工場で出荷前のアジテータ車から採取したコンクリートを対象として品質調査を行った。なお,調査対象としたコンクリートの配(調)合は,実験の都合上粗骨材の最大寸法が20mmのものとした。採取したコンクリートは直ちにスランプ,空気量,エアメータ内のコンクリート質量の測定およびエアメータ内試料の粗骨材の洗い出し試験を行った。その結果,単位水量の推定値と計画値の差は+13.0〜-9.5kg/m^3と幅広く分布しているが8割以上のデータが±5kg/m^3の範囲に納まっていることがわかる。計画値と推定値の差の平均値は2.21kg/m^3であり,本調査の範囲内においては,計画値と近い値を示した。 (3)コンクリートの物性に関する構成式について検討 これまで提案されている国内および国外のコンクリート物性に関する構成式について文献調査を行い情報収集を行った。 (4)コンクリートの物性に関する実験 コンクリートの物性を調査するために,コンクリートの圧縮強度,ヤング係数および乾燥収縮ひずみの測定を行った。 本研究ではエアメータを用い,空気量とエアメータ内の試料の質量を測定することにより単位水量を測定するエアメータ法を用いた単位水量管理プログラムを用い,大分県内の生コン工場におけるコンクリートの単位水量の測定を行い,単位水量の測定がコンクリートの流動性や強度特性の管理に有効であることを示した。
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Research Products
(3 results)