2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17656179
|
Research Institution | Nippon Bunri University |
Principal Investigator |
平居 孝之 日本文理大学, 工学部, 教授 (20136782)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 正一 日本文理大学, 工学部, 助教授 (30262950)
|
Keywords | 木質構造 / 部材残存強度 / 非破壊測定試験方法 / 老朽化 / ビス引抜き強度 / 曲げ強度 / 圧縮強度 / 含水率 |
Research Abstract |
老朽化した木造骨組に使われた木材の残存強度を、構造体を取り壊さずに非破壊で測定できるビス引抜き試験方法を開発することを目的として、平成17年度は木材のビスの引抜き強度と曲げ強度と圧縮強度の相関について研究するため、これらの強度を測定した。 ビス引抜き強度の測定は、サンコーテクノ株式会社製テクノスターR-2000NDを用い、105℃の恒温に設定可能な定温乾燥器(アドバンテックDRA-430DA)を用いて木材試験体の含水率の調整を行い、ビスは木造骨組に外装部材を取り付けるときに使われている径5.5mm、ねじ部長さ45mm、全長70mmの鋼製イエロークロームメッキ処理ビス(JISG3539SWCH18A)を用いた。曲げ試験と圧縮試験は、秤量50000Nの油圧式万能型試験機を使って行った。 木材試験体は、新材7種類と、実構造物に使用された後に廃材として出た古材4種類の計11種類とした。ビスの引抜きは寸法100×100×200mmの試験体で、繊維方向(軸方向)と繊維方向に垂直な方向について試験した。なおビスのねじ込み長さを10、20、30、40mmの4種類とし、それぞれについて試験を行った。曲げは寸法30×30×480mmの試験体とし、圧縮は寸法30×30×60mmの試験体とし、JISZ2101木材の試験方法に基づいて試験を行った。なお圧縮は繊維方向と繊維方向に垂直な方向の2種類で行った。 いずれの試験においても、試験体の含水状態が絶乾状態、15%程度含水率(気中でほぼ乾燥)、30%程度含水率(繊維飽和点に近い)、飽和吸水の4種類に調整して、それぞれについて試験を行った。
|