2005 Fiscal Year Annual Research Report
省エネ・住環境教育としての住環境リテラシー構築と環境意識定着法
Project/Area Number |
17656185
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
土川 忠浩 兵庫県立大学, 環境人間学部, 助教授 (50180005)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 節子 兵庫県立大学, 環境人間学部, 助教授 (60305688)
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Keywords | 建築環境 / 住環境教育 / 生活環境 / 教育工学 / 省エネルギー |
Research Abstract |
本研究は、居住者が地球環境および住環境に対する意識を向上し、安全・健康・快適な住まいを自ら構築していく知識を得るため、住環境教育としての「住環境リテラシー」のマスタープランを提案し、その基礎的研究として次の3点を中心に検討することを目的としている。 1.住環境教育・省エネルギー教育としての「住環境リテラシー」の全体像の提案 2.温熱環境を中心に、居住者が理解しておくべき住居環境関連項目を整理し、その体系化を行う。併せて、温熱環境に関連する「住環境リテラシー」の具体的な構築を検討する。 3.居住者による住環境の測定を通して、居住者の住環境意識の定着手法とその効果について評価検討する。 本年度は「住環境リテラシー」構築の基礎的段階として、主として以下の事項を行った。 (1)住環境に関する用語の抽出と分析 住環境リテラシー」のマスタープランの提案を行うための基礎研究として、消費者の身近で最も一般的な情報取得方法の一つとしての新聞折込広告を対象に、記載されている住まいに関する用語の分析を行い、日常的に提供されている住関連用語の現状とその傾向を把握した。広告記載の住まいに関する情報を量と質の観点から分析を行った。「住宅」「建設行為」に関する情報は、比較的良好な情報提供状況であるが、「住まい方」「手続き関係」に関する情報は、消費者が重要で知りたがっているにも関わらず、ほとんど情報提供されていない傾向がみられた。 (2)住宅平面図の認知に関する基礎的検討 住環境リテラシーの一つとして空間図面(住宅平面図等)の活用がある。情報提供者である専門家と居住者との間の共通情報としての空間図面の有効性について、情報提示に対する注視点計測の被験者実験方法の検討を行った。今後、被験者実験を行って視線行動データによる分析を行う。
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Research Products
(1 results)