2005 Fiscal Year Annual Research Report
建築計画における複合現実感の活用に関する多角的な検討
Project/Area Number |
17656188
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
平沢 岳人 千葉大学, 工学部, 助教授 (30268578)
|
Keywords | 複合現実 / 建築計画 / 3D CG / ウエアラブル・コンピュータ |
Research Abstract |
平成17年度は単一の空間内で、複合現実感の活用に関して実際にプロトタイプを構築し評価を行った。評価に際しては,複数の試験者(学生等)によりプロトタイプにおいて実現した技術水準の確認のみならず,将来的な活用イメージを提案することを目指した。 設計の対象として、インテリア、エクステリア、ディテールの三つのテーマを設定し、これらの各テーマにおいて複合現実感の効果を確かめた。 テーマ「インテリア」では、名作と呼ばれる家具をモデル化し、現実の部屋にそれらを一つ以上配置して、既存の調度品とのバランス等を確認できることを示した。 テーマ「エクステリア」では、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザーが比較的広範囲で活動することを想定して、視距離により仮想物体の表示を動的に入れ替えたり、あるいは、屋外において仮想の住宅を実物大で出現させられることを示した。 テーマ「ディテール」では、在来木造継手仕口をモデル化し、直感的に継手仕口の仕組みを理解できる教材システムを開発した。 いずれのテーマにおいても、複合現実感が建築設計で実用的に活用でき、かつ、その効果も高いことが確認できた。 ※本年度の研究成果は平成18年度日本建築学会大会(関東・9月)において発表する。
|