2005 Fiscal Year Annual Research Report
粒子配向プロンズ系非鉛圧電体の高磁場中成形による創成
Project/Area Number |
17656213
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
植松 敬三 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (00110726)
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Keywords | セラミックス / 磁場 / ブロンズ / 圧電体 / 非鉛 / 成型 / 構造 / 粒子配向 |
Research Abstract |
強磁場中での成形法を用いて、粒子配向ブロンズ系材料を創成することを目的に次の検討を行った。 1.原料粉体の合成 合成は固相法により行った。すなわち、後に述べる高温焼成時の成分変化を考慮して、ほぼ目的組成に近い成分の原料粉体を合成し、これを粉砕処理して種々の粒径および粒度分布をもつ等軸状原料粉体を調製した。 2.原料粉体の評価 焼結性に最も大きな影響を及ぼす原料粉体の特質を調べるため、現有装置により次の評価を行った。粉体の粒径と分布は粒度分析装置、形態はSEM、凝集性は粘度計、ゼータ電位は電気泳動法装置、流動性はパウダーテスター、結晶性は粉末x線解析装置で行った。さらに粉体の真密度を、湿式法により測定した。 3.分散処理条件、磁場中処理条件と配向性の関係 粉体の分散処理には遠心ミルを用い、種々の種類および濃度の分散剤を添加して行った。スラリー中の微細気泡の除去は現有の攪拌脱泡器で行った。スラリー粘度を現有の粘度計で評価後、その磁場中処理を現有の超伝導マグネット(10T)で行った。成形体中の粒子の配向性については、粉末x線回折で評価した。成形体の密度は、水銀ポロシメータ(現有)で求めた。また、焼結後のセラミックスの配向性も同様に評価した。 これらの検討を行ったころ、粒子配向材料が得られることはわかったが、現状では配向度は当初狙った値には届いておらず、また焼結密度も十分ではない。次年度には、これらの点を改善する検討を行う計画である。
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