Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣吉 直樹 北海道大学, 大学院工学研究科, 助教授 (50250486)
伊藤 真由美 北海道大学, 大学院工学研究科, 助手 (10339690)
米田 哲朗 北海道大学, 大学院工学研究科, 教授 (00002056)
吉田 豊 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (20002933)
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Research Abstract |
循環型社会を構築していくうえで鍵を握るのは,都市域における廃棄物の資源化・リサイクル技術および環境保全技術の開発である。我々は,廃自動車や廃家電・OA機器類の資源化技術を開発してきている。この開発過程で,現状の処理プロセスでは解砕・破砕が主として減容化を目的に行われているため,その後の有価物選別・回収の段階で低い精度,回収率にとどまること,解砕・破砕時に発生するシュレッダーダストの軽比重物(例えばウレタンなど)に絡み込んでいる有価物が十分に回収できないことを見出した。このような基礎実験,実証試験結果に基づき,本研究では,金属,プラスチック,ガラスなどからなる複合廃棄物を効率的に資源化・リサイクルする立場から,解砕・破砕,選別を合理的に行うための主な要素技術を開発し,製品設計へのフィードバックをする。 本年度は,下記のような検討を行い,有用な知見を得た。 1)二つの使用済み自動車のシュレーダーダストを対象に,その成分分析を行った。プラスチック,ウレタン類が多いが,鉄・銅・アルミニウムなどの金属類,繊維なども多く含まれていた。 2)ウレタン類に鉄・銅・アルミニウムなどの金属類,繊維などが絡まっており,これらの剥離が,以後の物理選別により有価物を回収するうえで重要であうので,その剥離法を開発した。 シュレーダーダストから有価物を効率的に単体分離させ,物理選別する方法を見出すため,シュレーダーダストの粉砕条件と単体分離性を検討した。過粉砕を出来るだけさけ,ジグ選別に適した粒度を最大限得ることが需要であることを見出し,それを達成できる粉砕方法を現在検討中である。
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