2005 Fiscal Year Annual Research Report
生物界全般において多様性、系統分類や進化の評価に適用可能な分子マーカーの開発
Project/Area Number |
17657030
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
渡邉 和男 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (90291806)
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Keywords | 遺伝子 / 遺伝学 / 進化 / バイオテクノロジー / 核酸 |
Research Abstract |
1)モデル生物種からのデーターマイニング:生物機能に共通するいわゆるハウスキーピングジーンに着目し、動物、植物、微生物で相同性の高い領域を探索した。チトクロームP450及びストレス耐性について着目した。また、イネSSRマーカーについても増幅の再現性の高いものは、RAPD等の使用の可能性を幅広く非Poaceaeの単子葉類及び双子葉類で検討した。 2)DNAマーカーの設計:上記候補遺伝子群のうち暫定的に100遺伝子についてプライマーを設計する。プライマーは増幅の可否もありので、総計18プライマー組合わせで、11ペアーのプライマーが、高等植物のイネ及びジャガイモで多目的で使用できることが確認できた。 3)高等植物での汎用性確認のためショウガ科、ヒルガオ科などの植物でマーカー利用を行った。 4)評価の緊急性の高い絶滅危惧種の日本国内稀少植物への応用展開を諮り、キンポウゲ科のミシマバイカモについて、保全団体から試料の供給を受け、多様性の存続について検討を行った。予備的には、遺伝的多様性が稀少植物にも存在する可能性があり、多様性の保全の指標としても分子マーカー利用例が得られた。 5)ショウジョウバエ、メダカ等についてマーカーの試用を開始した。
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