2005 Fiscal Year Annual Research Report
デグロン制御技術を応用した細胞内シグナル伝達解析システムの開発
Project/Area Number |
17657062
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
三輪 佳宏 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (70263845)
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Keywords | 蛍光タンパク質 / タンパク質分解 / イメージング |
Research Abstract |
本研究では、3つの研究を平行して進め、タンパク質機能解析のための細胞内レベルコントロール方法としてのTetデグロン技術を総合的に確立することを目指した。 テーマ1)Tetデグロンタグの改変 様々なタンパク質の分解制御にTetデグロンを応用する場合、それぞれの目的タンパク質ごとに、要求される細胞内発現レベルは、異なっている。そこでこうした状況に対応できるようにするため、ヒト化コドンcDNAを合成オリゴDNAをもとに構築し、Tetデグロンタグに複数のバリエーションを作成した。その結果、従来のものの約10倍の発現レベルで同等の分解制御がかかるものを作成できた。 テーマ2)細胞内シグナル伝達系への応用 まず細胞内の様々な局面で重要なシグナル伝達を行っているMAPキナーゼカスケードをモデル系としてTetデグロン技術の応用を行った。恒常活性化型MAPキナーゼキナーゼとして、Tetdeg-MKK6、Tetdeg-MKK7を構築し、細胞に発現させてdoxの有無による細胞内レベルの変動を解析したところ、約10倍の増減が見られることが明らかとなった。しかし、細胞の贈職能やアポトーシスについて、けんちょな変化はみられなかった。今後、より詳細な細胞の解析を進めるとともに、他のキナーゼにも同様の方法の応用を進める。 テーマ3)デグロンタグ分解の分子機構の解明 HSP依存性ユビキチンリガーゼであるCHIPの関与を解析した結果、必ずしも明確な結果が得られなかったため、方針を変更し、Tetデグラトンプローブに結合するタンパク質を新たに同定することができた。今後、この因子の関与について解析を進める。
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Research Products
(1 results)