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2005 Fiscal Year Annual Research Report

吸収位相差顕微鏡の開発

Research Project

Project/Area Number 17657066
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

永井 健治  北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (20311350)

Keywords蛍光タンパク質 / イメージング / 顕微鏡 / 位相差法
Research Abstract

本研究は、振幅物体によって回折を受けた光(回折光)が回折を受けなかった光(直接光)よりも位相が1/2波長遅れる現象と、GFP(緑色蛍光タンパク質とその波長変異体)が振幅物体であることを組み合わせることにより、生細胞内のタンパク質やオルガネラなどの動態を高効率に可視化する全く新しい顕微技術を開発することを目的としている。
本年度は対物レンズの2次開口部を利用した対物外位相観察顕微鏡を設計し組み立てた。具体的には照明光学系は従来の位相差顕微鏡を流用し、コンデンサのランプハウス側にバンドパスフィルタを設置、コンデンサ内開口部に輪帯照明用スリットを設置した。観察光学系は倒立顕微鏡のサイドポート外を利用し、対物レンズの1次開口部と共役な位置にリング状のneutral density filter (ND))と1/2波長板、および蛍光をカットするためのバンドパスフィルタをセットした。原理的には1/2波長板を使用した場合がポジティブコントラストに、使用しない場合はネガティブコントラストとなるので両者を検討した。標本はHeLaの核にGFPを発現させ、固定したものを利用した。
結果は、GFPを発現していない細胞において、非常に強いコントラストが付き、ゼルニケ位相差法や微分干渉法とは"見え"の異なる画像を得ることが出来た。このコントラストの高さ故に、GFPを核に発現する細胞においても、核のみが高コントラストに染色されることはなく、周囲のコントラスト変化に覆い隠される画像になってしまった。1/2波長板の有無に関わらずコントラストが付いたが1/2波長板無しの方がより高いコントラストが得られた。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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