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2005 Fiscal Year Annual Research Report

イモリの脱分化過程における卵母細胞特異的リンカーヒストンの作用機序の解明

Research Project

Project/Area Number 17657068
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

牧 信安  独立行政法人理化学研究所, 細胞分化・器官発生研究グループ, 研究員 (90342849)

Keywordsイモリ / 再生 / 体細胞核 / リプログラミング / 卵母細胞特異的リンカーヒストン / B4
Research Abstract

イモリの再生における脱分化の過程で、終末分化した細胞は再び多分化能と増殖能を獲得し、幹細胞様の細胞へと変化する。この過程で分化した細胞の核はリプログラミングされていると考えられる。一方、卵への体細胞核の移植により引きおこされる核のリプログラミング過程で、卵母細胞特異的リンカーヒストン(B4)はクロマチン構造を弛緩することで体細胞核のリプログラミングに関与すると考えられている。すでに私はイモリのレンズ再生における色素上皮細胞の脱分化の過程で、ゼノパスB4抗体に反応する卵母細胞特異的リンカーヒストン様抗原(n-B4)が核に出現することを明らかしている。イモリの脱分化過程におけるn-B4の役割を明らかにすることが本研究の目的である。
n-B4は他の細胞の脱分化にも関わっていることが考えられたので、手の再生過程におけるn-B4の出現をイムノヒストケミストリーにより調査した。再生前の骨格筋の核にn-B4は検出されなかったが、骨格筋の脱分化にともないn-B4のシグナルが核に検出された。また再生芽中のほとんどの細胞の核にn-B4のシグナルが検出された。したがって種々の分化細胞の脱分化においてn-B4は共通の役割をはたしていることが示唆された。
n-B4をクローニングする目的で、卵巣のcDNAライブラリーとレンズ再生過程の虹彩のcDNAライブラリーを作成した。卵巣のcDNAライブラリー(4x10^5 pfu)と虹彩のcDNAライブラリー(1x10^6 pfu)に対して発現スクリーニングを試みたが、B4と相同性を持つクローンは得られなかった。この原因としてイモリmRNAの長い非翻訳領域が考えられた。現在は卵巣と虹彩のmRNAからランダムプライマーを用いてcDNAを作成し、ディジェネレートPCRによりn-B4をクローニングすることを進めている。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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