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2005 Fiscal Year Annual Research Report

メダカ突然変異体からの母性変異体作成技術の確立

Research Project

Project/Area Number 17657071
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

島田 敦子  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (20376552)

Keywordsメダカ / 発生遺伝学 / 突然変異体 / 母性変異体 / 生殖細胞移植
Research Abstract

メダカ胚を用いた細胞移植操作の基本技術を確立し、母性変異体(MZ変異体)の作成に向けて詳細に条件検討を行った結果、以下のように作成方法を確立した。
1.ヘテロ変異体の両親(m/+,b/b : bは色素細胞マーカー遺伝子)から得られる胚をドナーとする。一細胞期に蛍光色素を注入して標識しておく。
2.胞胚期に達したら、ふ化酵素で卵膜を溶解し、生殖細胞の前駆細胞が位置する部分から100個程度の細胞を抜き取って、同じ発生段階にある不妊ホスト胚に移植する。
3.ホスト胚のうち、移植したドナー細胞がホモ変異体(m/m)由来の細胞であり、かつ、それらが始原生殖細胞に分化したものを選択して育てる。
4.成長したホストメスをm/+,b/bオスと交配し、得られるm/m胚がMZ変異体である。
上記の作成方法のうち、特に以下の点について検討した。
*最適な胚の保持方法、針の形状、胚の発生段階、移植細胞数など、細胞移植操作の基本技術。
*胞胚期における生殖細胞前駆細胞の位置を同定し、ドナー胚から細胞を抜き取る位置の確定。
*生殖細胞を野生型胚から除去する技術の確立。Kaga(O.latipes)メスとハイナンメダカ(O.curvinotus)オスとのF1胚は自らの生殖細胞由来の子供は産まないが代理出産は可能であることがわかり、ホスト胚として使用できること確認した。
*ドナー胚由来の細胞がホスト胚の中で生殖細胞に分化したことを確認する技術を確立する。始原生殖細胞が前部側板中胚葉に一列に並ぶ(Shinomiya et al.,2000)4-6体節期にホスト胚を観察すれば、ドナー胚由来の始原生殖細胞を容易に同定できることを確認した。
さらに、当研究室で単離されたheadfish/fgfr1を用いて実際にMZ変異体を作成した。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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