2005 Fiscal Year Annual Research Report
前胸腺刺激ホルモン産生細胞の細胞外シグナルセンシングとシグナル伝達系の解明
Project/Area Number |
17658027
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
塩見 邦博 信州大学, 繊維学部, 助手 (70324241)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 政明 鳥取大学, 農学部, 助教授 (20175871)
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Keywords | 前胸腺刺激ホルモン / 神経分泌細胞 / 転写調節因子 / シグナルセンシング / シグナル伝達系 / バキュロウイルス / 変態と休眠 / カイコ |
Research Abstract |
神経ペプチドホルモンである前胸腺刺激ホルモン(PTTH)は、脳の側方部2対の神経分泌細胞で合成され、アラタ体から血液へ放出され、前胸腺での脱皮ホルモンの分泌を誘導する。今回PTTHの遺伝子発現に関わるシグナル伝達系を解明するために、イースト・2・ハイブリッドシステムを利用し、PTTH遺伝子の発現の増強に関わる転写調節因子であるBmMEF2のパートナータンパク質のスクーニングを行った。26個の陽性クローンの内、5種類のシグナル伝達系に関わるcDNAを得た。2種類は重複して単離されたクローンであり、それぞれ、TGF-βシグナルの下流にあり、植物の応答に関与するタンパク質遺伝子と新規のリングフィンガータンパク質遺伝子であった。現在、免疫沈降法により、in vitroでのBmMEF2との結合能を解析している。 PTTH遺伝子の発現のオン/オフを決定するシスエレメントの同定と転写調節因子の推測を行った。AcNPV遺伝子導入法を利用し、PTTH遺伝子の上流の種々の領域を削除した遺伝子断片をプロモーターにしたレポーター遺伝子解析の結果、PTTH遺伝子の上流域-60から-29を含む領域にシスエレメントが存在することがわかった。この領域のMatInspecterによる転写調節因子予測を行ったところ、フォークヘッド型の転写因子のほか、種々の候補因子が挙った。現在、ゲルシフトアッセイにより、シスエレメントに結合するタンパク質の検出を行っている。
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Research Products
(6 results)