2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17658028
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
河口 豊 九州大学, 農学研究院, 教授 (80038306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日下部 宜宏 九州大学, 農学研究院, 助教授 (30253595)
李 在萬 九州大学, 農学研究院, 助手 (50404083)
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Keywords | ユスリカ / 耐熱タンパク質 / 熱安定性 / 組換えタンパク質 / cDNA |
Research Abstract |
ユスリカは高等真核生物中で最も過酷な環境に多様な形で適応している生物の1つであり、高温、乾燥、低pH、低酸素状態に強い耐性を示す種が存在する。1種で全ての厳しい環境に適応出来る訳ではないが、温泉ユスリカと総称される一群の種は、幼虫期を50℃程度の高水温下で過ごすことができる。このため、温泉ユスリカ由来のタンパク質は熱に対して比較的安定であると考えられる。熱耐性生物由来のタンパク質は、その精製の容易さ、結晶構造の安定さより、PCR酵素に代表される試薬として、また、構造生物学における材料として幅広く活用されている。 本年度は、強い高温耐性のユスリカの採集を目的に、調査を行い、数種のユスリカを採集した。これらのユスリカより、可溶性のタンパク質を抽出し、熱処理後の安定性を比較検討したが、タンパク質の不溶化を指標した場合、既存の2種の温泉ユスリカ(Chironomus SulfurosusとPolypedilum nubifer)と同程度の安定性を示した。 また、上記2種の温泉ユスリカ由来のcDNAより、クローンを選択、配列決定を行い。配列決定後、ホモロジー検索によりcDNAがタンパク質の全長配列を含んでいると判断されたものについては、酵母宿主系とバキュロウイルスを用いた昆虫細胞系を用いて、ヒスチジンタグ付きの組換えタンパク質としての発現を試みているが、現在までのところ、非常に高い耐熱性を示す組み換えタンパク質は得られていない。
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Research Products
(7 results)