2006 Fiscal Year Annual Research Report
野外体験学習を支援する自律的エージェント機能に関する研究
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17658072
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
酒井 徹朗 京都大学, 情報学研究科, 教授 (10101247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 里奈 京都大学, 情報学研究科, 助教 (50378832)
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Keywords | PDA / GPS / 野外学習 / 体験学習 / エージェント / 植物園 / 教材コンテンツ / 決定木 |
Research Abstract |
すでに開発運用されているPDAとGPSを用いた野外活動支援システムを用い、名古屋市立東山動植物園で展示植物等の案内学習支援を、京都市立稲荷小学校では総合的学習における野外活動支援をおこなった。これらの実証実験では、支援システムとしての物理的機能の完成度は確認されたが、学習者の簡単な属性を事前入力し、それに応じた教育コンテンツの提示、学習意欲の喚起、学習進度に応じた情報提供の仕組み立てが、まだ不十分であり、必要とされていることを再認識した。これに対応するため、提供する情報の種類を多く揃え、学習者の属性に応じ、確率的に情報の組み合わせを教材コンテンツとする方法について検討している。 一方、エージェント導入にあたり、前年度に引き続き利用者の興味や関心がどこにあるのか探索するための方法について検討した。また、教材コンテンツが意図する学習項目・興味分野・関連コンテンツをデータベース化し、学習者にそれらをどのように関連付けて提示・閲覧するのが効果的なのかについて検討をおこなった。対象とした教材コンテンツは稲荷小学校で過去作成されたものである。小学生を対象とした調査実験では、教材コンテンツを系統的に提示閲覧させることはある程度有用であることが確認できた。しかし、提示閲覧は必ずしも一系統でなく複系統あり、エージェントが教材コンテンツを制御するためには、決定木のようなものも含め、確率遷移的に扱うことも必要であることが判った。
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