2005 Fiscal Year Annual Research Report
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17658085
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
青木 宙 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 教授 (00051805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣野 育生 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 助教授 (00270926)
近藤 秀裕 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 助手 (20314635)
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Keywords | クルマエビ / ホワイトスポット病ウイルス / DNAワクチン / マイクロアレイ / 遺伝子発現プロファイリング |
Research Abstract |
クルマエビのホワイトスポット病ウイルス(WSV)の主要構成タンパク質であるVp26およびVp28遺伝子をクローン化した。この遺伝子を発現ベクターに連結し、大量調整後、DNAワクチンとした。DNAワクチンの陰性コントロール(対照群)として、ベクタープラスミドのみを用いた。、DNAワクチンの試験はクルマエビ1尾あたり25μgのDNAワクチンを接種した。ワクチン接種後、2週間および4週間目にWSVを用いた攻撃試験を実施した。DNAワクチン接種2週間後のクルマエビを用いた感染実験ではVp26およびVp28ともに、対照群に対して高い感染防御効果を示した。一方、DNAワクチン接種4週間目では、Vp26接種区では対照群に比べ高い生残率であったのに対し、Vp28接種区では生残率は低いものであった。次いで、DNAワクチン接種による免疫担当細胞である血球における遺伝子発現変動が見られるかどうかについて、クルマエビ類cDNAマイクロアレイヤver.2.0を用いて解析した。Vp26接種区では、接種後14日目に11遺伝子の発現が上昇し、24遺伝子の発現量が減少した。また、28日目では24遺伝子の発現量が増加し、12遺伝子の発現量が減少した。一方、Vp28接種区では、ワクチン効果のみられた14日目に118遺伝子の発現が上昇し、121遺伝子で発現量が減少した。ワクチン試験と遺伝子発現プロファイリングを組み合わせて実施することにより、今後、感染防御に関与する遺伝子の同定ならびに感染防御メカニズムの解明に繋がるものと考えられた。
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