2005 Fiscal Year Annual Research Report
海洋性好熱古細菌からの水素エネルギーに応用可能な次世代型ヒドロゲナーゼの研究
Project/Area Number |
17658095
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
左子 芳彦 京都大学, 農学研究科, 教授 (60153970)
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Keywords | 好熱菌 / 水素生産 / ヒドロゲナーゼ / 古細菌 / 耐熱性 / 二酸化炭素 / 燃料電池 |
Research Abstract |
1.多くの分離株から効率的なヒドロゲナーゼ活性の検索を行なうために、ポリアクリルアミドゲル電気泳動法を用いた活性染色法を検討して、70℃以上の高温下で効率的な活性染色法を可能にする方法を開発し、ゲル濃度をスキャニングして定量化する解析ソフトを用いて活性の定量的な測定法を確立した。 2.鹿児島県山川町の海岸熱水環境から、80〜90℃で増殖する好気性超好熱菌を種々の培地を用いて分離し、単離後16S rDNAの部分配列により簡便な種の同定を行なった後、性状解析を行い培養後にヒドロゲナーゼ活性の検索を行なうための分離株の条件を設定した。 3.今回分離した多くの絶対好気性超好熱古細菌Aeropyrum pernix株や、既に申請者が小笠原トラフ水曜海山の深海熱水孔から分離した同属種のA.camini株を90℃で培養し、菌体を超音波で破砕し上記で確立した手法で本酵素の検索を行なった。その結果、.A.caminiからは本酵素活性が明確に認められたが、A.Pernix株においては活性が認められる株を殆ど活性を検出できない株が存在した。 4.A.camini株を大量に培養して、菌体をフレンチプレスにて破砕し細胞画分からヒドロゲナーゼ活性を各種カラムクロマトグラフィーにより部分精製を行った。
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