2005 Fiscal Year Annual Research Report
現代農村地域社会におけるまちづくり活動の機能重視型アソシエーション化に関する研究
Project/Area Number |
17658101
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
斎尾 直子 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (80282862)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 伸治 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (60318384)
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Keywords | 農村計画 / 地域社会 / 東アジア / まちづくり / アソシエーション化 |
Research Abstract |
我が国をはじめアジア諸国における21世紀成熟社会の農村地域においては、都市的な多機能性・多様性を享受しつつも、自然と共生する生活やスローライフを可能とする魅力的な地域計画が求められる時代にある。農村地域において、これまでの近隣都市の動態や従来の都市住民的な思考に左右される地域活性化ではなく、独自の地域アイデンティティを創出し、ユニークな地域づくり活動に、住民が主体的に着手する時期にきているといえる。それは、従来の農村コミュニティが維持してきた伝統的な村落社会を基盤とする地域活性化方策(全イエ出席義務型,総体運営型)から、「機能重視型アソシエーション化」による方策(機能分化型,有志参加型,参加圏域拡大型)に変化していくことをも意味する。 本研究ではこれらの農村地域における住民主体による地域活性化の動きの中で、成熟型農村地域を対象に調査・分析を行うことにより、従来の農村地域社会が培ってきた、伝統文化と折り合いをつけながらの共生方策、新たな「伝統の創出」あるいは「伝統の塗り替え」方策等、地域特性ごとの具体策を提案し、今後のアジア型農村地域社会のあり方を予測、提示していくことを目的としている。 初年度である2005年度は、国内農村地域調査と中国上海市郊外における海外農村地域調査を行い、地域施設計画・地域社会学・文化人類学的視点から、基礎文献・基礎データの収集を行い、主に国内の状況について分析を行った。 我が国における、まちづくり組織のアソシエーション化については、斎尾他「農村地域における地域運営型まちづくり組織の特性と役割」農村計画学会農村計画論文集,217-222,2005に、組織化する『範域』に関する議論は、栗原・斎尾他「農村計画における『範域』の捉え方」農村計画学会誌,24巻1号,24-35,2005にまとめるに至った。
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Research Products
(2 results)