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2005 Fiscal Year Annual Research Report

血管シュミレーションシステムを用いた黄体機能解析モデルの構築

Research Project

Project/Area Number 17658117
Research InstitutionObihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine

Principal Investigator

宮本 明夫  帯広畜産大学, 大学院・畜産学研究科, 教授 (10192767)

Keywords遺伝子 / 応用動物 / 細胞・組織 / 生理活性 / 畜産学
Research Abstract

「仮想黄体」実験モデルの確立
黄体は、大型の平滑筋層を有する血管が取り囲む外周部、筋層を持ち合わせない毛細血管が密集する内部、そして黄体付近の卵巣動脈部と複雑な構造で構成されている。申請者らはこれまで、「黄体周辺部の血流が黄体退行に先立ち必ず増加し、この血流増加が退行シグナルとなり黄体退行が誘発される」と提案してきた。この現象のメカニズムを解明するため、黄体局所を想定した新規の細胞培養系モデルの確立を試みた。
実験結果
卵巣動脈、黄体周辺部と黄体内部を想定して、それぞれ血管内皮細胞(EC)+血管平滑筋細胞(SMC)の2種混合(卵巣動脈)、EC+SMC+黄体化細胞(LC)の3種混合(黄体周辺部)、そしてEC+LCの2種混合(黄体内部)培養系を確立することに成功した。3種細胞同士で細胞接触を行い、黄体化細胞からプロジェステロン(P)が分泌されることも確認した。
「仮想黄体」実験モデルを用いた黄体周辺部血流増加現象の検証
実験モデル:3種細胞による仮想黄体モデルを用い、黄体退行因子であるPGF2αや、黄体血流増加現象の有力候補である血管弛緩因子・一酸化窒素(NO)を添加し、NO合成酵素(eNOS)mRNA発現とP分泌への影響を検証した。
実験結果
・eNOS mRNA発現はECに限られ,PGF2αは卵巣動脈部でのeNOS mRNA発現に影響しなかった。黄体周辺部ではPGF2α添加0.5hでeNOS mRNA発現を刺激したが,黄体内部ではPGF2α添加1hで刺激した。
・黄体周辺部と黄体内部においてNOは添加後0.5hからP分泌を有意に抑制した。NO添加後1hでの対照区に対するP分泌は,黄体周辺部で62%,黄体内部で44%に抑制され,黄体内部は黄体周辺部よりもNOによるP分泌抑制効果が有意に高かった。
次年度は、流速を自由に調節し物理的ストレス要因を加味した「血管シュミレーションモデル」を利用した仮想黄体実験モデルを確立し、黄体周辺部血流域増加現象のメカニズム解明に近づきたい。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Blood flow : A key regulatory component of corpus luteum function in the cow.2005

    • Author(s)
      Miyamoto A. et al.
    • Journal Title

      Domestic Animal Endocrinology 29(2)

      Pages: 329-339

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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