2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17658137
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
熊谷 進 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (60109965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小沼 博隆 東海大学, 海洋学部, 教授 (00170291)
工藤 由起子 国立医薬品食品衛生研究所, 衛生微生物部, 主任研究官 (50218632)
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Keywords | 腸炎ビブリオ / 沿岸海域 / 越冬 |
Research Abstract |
本研究の目的は、冬期の我が国沿岸海域における腸炎ビブリオの生息実態とその機序の究明に向けて、静岡県清水湾内外の沿岸海域に生息する無脊椎動物における腸炎ビブリオの保菌および同海域の海泥における同菌の生息分布を、海水温との関連において明らかにすることにある。 静岡県清水湾内外の沿岸海域8ヶ所において月1回、無脊椎動物、海水、海泥を採取した。海水温度、塩分濃度、pHもあわせて測定した。採取した試料は、アルカリペプトン水による増菌培養とクロモアガーによる選択分離培養を組み合わせた方法(Hara-Kudo, Kumagai et al., Appl. Environ. Microbiol.,2001,67,5819-23)により、また、汚染菌数をMPN法によって確認し、分離した菌についてはPCR(プライマー: Tox R)によって、腸炎ビブリオであることを確認し、合わせてtdhの保有もPCRで調べた。2年間にわたり、水温が15℃未満まで低下した月において採取した試料からは腸炎ビブリオが不検出または低頻度でしか検出されなかったが、そのうち海泥から検出される頻度が比較的高いことが認められた。水温が20℃以上の時期においては、巻貝を含め多数の試料から腸炎ビブリオが検出され、場所によっては海水から極めて高い菌数が認められた。以上より腸炎ビブリオの海域における冬期の生残には、海泥が重要な役割を担っているものと推定された。 一部の菌に磁保有が認められ、また、菌増殖に関与する遺伝子の存否に菌株差が認められたことから、これら遺伝子の低温耐性への関与を究明する目的で実験を行ない、現時点までにストレス耐性に及ぼす菌株間の相互影響についての知見を得た。
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[Journal Article] Immuno-magnetic separation and agar layer methods for the isolation of freeze-injured Yersinia enterocolitica O : 8 from water.2006
Author(s)
Koujitani, E., Horisaka, T., Nomura, Y., Hara-Kudo, Y., Okatani, T.A., Kumagai, S., Iwata, T, Havashidani, H.Im
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Journal Title
J. Vet. Med. Sci. 68巻
Pages: 195-199
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[Journal Article] Isolation of Vibrio parahaemolyticus and Vibrio vulnificus from wild aquatic bird in Japan.2006
Author(s)
Miyasaka, J., Yahiro, S., Arahira, Y., Tokunaga, H., Katsuki, K., Hara-Kudo, Y.
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Journal Title
Epidemiology and Infection 134巻
Pages: 780-785