2005 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪組織特異的な金属ターゲッティングによるアディポカイン制御系の確立
Project/Area Number |
17659021
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Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
鈴木 真也 徳島文理大学, 薬学部, 講師 (40196829)
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Keywords | 脂肪細胞 / メタロチオネイン / アディポカイン / リポソーム |
Research Abstract |
1)prohibitin結合モチーフCKGGRAKDCにリンカーとしてGGTを付加した複合ペプチドCKGGRAKDCGGTへ、biocytin hydrazideを反応させスレオニン残基特異的にビオチンを導入した。 2)合成レシチンDPPC:コレステロール:maleimidebenzoyl化DPPC:Dipalmitoylp hosphatidic acidモル比10:7:1:0.5からなるZnCl_2封入小型1枚膜リポソームを作製し、SPDP化アビジンを混合して金属封入-アビジン修飾リポソーム(MAL)を得た。得られたMALは、脂質1μmol当り110mgのアビジン、0.25μmolのZnを含んでいた。 3)CKGGRAKDCGGT-biotinに過剰量のDithiothreitolを加えて保護基をはずし、HPLCにて精製後速やかに金属封入-アビジン修飾リポソームと混合した。(リガンド修飾金属封入リポソーム:L-MAL)この際CKGGRAKDCGGT-biotinと混合MAL中のマレイミド基のmol比が4以上ではMALの凝集が認められたので、混合比は2とした。 4)蛍光標識L-MALはマウスあるいはヒト血管内皮細胞に結合し、細胞内へ取り込まれた。またこの結合は遊離CKGGRAKDCGGTペプチドにより阻害されたことからリガンド依存的な特異結合であることが示された。
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